お金がなくなる時代 2

こんにちは!弁護士の田中今日太です。

今回は,お金がなくなる時代①の続きです。

前回の時点でも,「マジか」,「そんな生活できるわけがない」とか思った人もいるかもですね。

でも,私は,「可能」だと思うので,もう少し,思考を進めていきます。

私の前回の話では,

物々交換,サービス交換を行えれば,お金は必要ない,という話でした。

ただ,そうなると,前提として,物々交換やサービス交換を行えるほどの距離でなければならない,ということになりますね。

つまり,「ご近所さん」でなければならない,ということです。

物理的に距離が遠すぎると,とても交換なんてできません。

なので,ご近所さん同士での物々交換(サービス交換)ですね。

ただ,私の言っている話は何も革新的な話ではありません。

こんなことは,ちょっと前には当たり前に行われていました。

私の母も,隣の家に,カレーを作って持っていったりしてました。

「おすそ分け」というやつですね。

そして,隣の家から煮物をもらったりとかしてました。

これは,余ったものを持っていく,という側面もありますが,それだけではありません。

なぜなら,私の母は,あえて量を多めに作って,おすそ分けしていたからです。

つまり,初めからおすそ分けするつもりで,多めに作っているのです。

なので,余りものを人にあげていたのではありません。

では,なぜあえておすそ分けをしていたかというと,感情でいうなら,「親切心」です。

そして,以前に,おすそ分けをしてもらったから,お世話になったから「返したい」という気持ちです。

そして,初めにおすそ分けをした人は「親切心」という気持ちだったはずです。

で,私が思うに,物々交換の根本は,こうした親切心が始まりだったのではないかと思います。

単に,自分がそれを持っていないから,交換しよう,という利得的な意味合いだけではなく。

しかし,近年,そうした様子は減ったのではないでしょうか?

なぜか?

私が思うに,世の中の価値基準として,「お金」が第一になってしまっているからです。

お金があれば,人にやってもらうことができます。

そして,お金で物を買うことができます。

すると,自分から,人にやってあげる必要がなくなります。

自分が,便益を提供するのは,お金をくれる相手だけにすればよいからです。

つまり,会社で働ければ,お給料がもらえるので,それ以外の他者のために何かしてあげなくてもよい,ということですね。

お給料がもらえれば,そんなふうに「おすそ分け」などする必要がありません。

おすそ分けしなくても,自分が欲しいものは,自分でお金を出して買えばよいからです。

しかしながら,今後は,企業で働きながらお金をもらう,という従来のお金の稼ぎ方は少しずつ終わっていきます。

なぜなら,企業からもらえるお金は少なくなっていくと思われるからです。

正社員から派遣社員にどんどん転換がなされ,また高度プロフェッショナル制度という恐ろしい制度もできてしまいました。

すると,個人が企業からお金を稼ぐ,というモデルは少しづつ終わりを告げていきます。

また,個人は自身で自営をしたり,起業したり,ということが増える可能性はあります。

自身で独立してみると,案外お金が価値観の第一になることは少なくなる,と個人的には思っています。

この感覚は,独立してみないと分からないかもしれませんが笑

ということで,価値観がお金を第一とするものから,かつての人間の持つ親切心・助け合いに戻ってくると,物々交換が復活してくるかもしれませんね。