今何をすべきなのか?事業ポートフォリオ

事業ポートフォリオ(どの事業に経営資源を投入し,いくら利益を得るか)について

こんにちは!弁護士の田中今日太です。

いきなり,「事業ポートフォリオ」という難しい言葉を使ってしまいました(笑)

ただ,わかりやすさの意味から,私は,かっこ書きの中の意味で使っています。

経営学とかだとこんな感じの難しい言葉を使って,経営というものが難しいもので,特別な人しかできない,と思い込まされてしまいます。

しかしながら,考え方自体はそんなに難しいものではありません。

今からそれを説明していきます。

例えば,弁護士業に当てはめて,債務整理分野,交通事件分野などを1つの事業として見てみます。

例として,債務整理分野の売上で2000万円,交通事件分野の売上で1000万円だとします。

そして,債務整理分野の経費で,500万円,交通事件分野で500万円かかるとします。

そうすると,それぞれの利益は,債務整理分野で1500万円,交通事件分野で500万円ということになります。

ここで,どちらの事業の方が利益率が高いでしょうか?

1500万円÷2000万円=75%

500万円÷1000万円=50%

となると,債務整理分野の方が交通事件分野より利益率が高い,ということになりますね。

(あ,これはあくまでも例なので,実際の利益率は分野や各法律事務所によって全然異なりますよ。)

そうなると,経営者としては,利益率の高い方により経営資源(ヒト・モノ・カネ)を投入して,利益を上げるという判断をする可能性がありますね。

一方で,上の例で,今の債務整理分野は,利益率がよいが,何らかの事情によって,利益率が下がることが予想される場合には,債務整理分野にこのまま経営資源を投入するよりも,交通事件分野に経営資源を投入した方がよいかもしれませんね。

一方で,債務整理分野も交通事件分野も,競争が激しくて売上が下がる可能性があるとします。

そうした場合,このまま,この二つの分野だけを取り扱っているとすると,リスクが高くなりますね。

なぜなら,今は利益がでていますが,売上が下がったり,競争が激しくなって経費が上がり,利益が圧迫され減少するかもしれないからです。

そこで,そうしたリスク回避するために,新規事業として,家事事件を取り扱うとします。

そうすれば,そちらの分野では,まだ競争が激しくないかもしれませんから,売上及び利益が見込めるかもしれません。

今は,例として,法律分野ごとを「事業」とみてみました。

ただ,厳密には,分野の中でさらに細分化して分析する必要があるかもしれませんね。

事業ごとの売上,経費,利益率,将来の見込みなどを考慮して,会社として,どの事業にどれだけの経営資源を投入するのかを決めるわけです。

その考え方を,事業ポートフォリオ(=割合)といいます。

以上のように考えて,何に優先的に経営資源を投入するかを決めます。

今の現状では,私は,法律業に経営資源を投入しています。

現時点において,法律分野の優先順位を下げて他業種に進出するよりも,未だ法律分野に経営資源を投入した方が得策であると判断しているからです。

先日,私は,経営コンサルの話の中で,まずは,実業を頑張るべきだと,と言いました。

これは,実業(私の場合は弁護士業)をしっかり軌道に乗せたうえで,その中で学んだことをコンサル(別事業)に活かすべきだ,という考えですね。

なぜ,私がこのような話をしたかというと,単に「そういう信念・考え方」だから,というだけではありません。

事業ポートフォリオの観点からも,自身の実業を軌道に乗せることが優先順位が高く,経営的に得策だと判断しているからこそ,実業に経営資源を投入している,ということなのです。