今何をすべきなのか?参入障壁について

こんにちは!弁護士の田中今日太です。

いきなり,「参入障壁」という難しい言葉を使ってしまいました(笑)

さて,ここでいう参入障壁が高い=その分野の仕事を始めるのは難しい。

逆に参入障壁が低い=その分野の仕事を始めるのは簡単。

これまた法律事務所で考えてみましょう。

例えば,あなたが今からどこかの事務所に所属しているとしますね。

そして,その事務所では,交通事件しかできない,と仮定します。

すると,あなたは,交通事件について練度を高めることができます。

そして,あなたが独立するときには,少なくとも,交通事件を処理する,ということに関しては,あなたに優位性があります。

なぜなら,あなたは,交通事件ばかり扱ってきたので,こと交通事件の処理に関しては,他の弁護士よりもよく理解し,よりスピーディーに処理できるからです。

経営的観点から言うと,あなたはすでに交通事件の知識を習得しているので,あなたが独立するときに,交通事件の取り扱いをするときは,習得の時間が必要ありません。

調査の時間も不要か,必要だとしても少なくて済むでしょう。

つまり,あなたにとってみると,あなたは交通事件を処理することに関しては、参入障壁(ハードル)が低い,ということですね。

一方で,交通事件しか取り扱ったことのないあなたが,もしもいきなり税法を取り扱う弁護士として独立しようと思うと,まずは,税法の知識を身に着けた上,実務を経験する,ということをしなければなりません。

そうなれば,あなたは,膨大な時間をかける必要があり,またストレスを感じることになるでしょう。

つまり,あなたにとって,税法を取り扱うことは参入障壁が高い,ということになります。

また,今のは事件処理(経費。特に自身の人件費。)という観点から考えました。

一方で,そもそも集客(売上)が上がるのか?という意味での参入障壁も考えておく必要があります。

先ほどの例で,あなたが交通事件のみを取り扱ってきたとしますね。

しかしながら,あなたが独立しようとしたとき,独立しようとしたエリアでは,交通事件を専門で取り扱うA事務所とB事務所とC事務所が存在していたとします。

すると,どうでしょうか?

あなたの交通事件についての優位性は失われますね。

とすると,そこのエリアでの交通事件を取り扱う弁護士としての参入障壁は高い,ということになるでしょう。

このように,売上と経費の観点から参入障壁の高低を考えると,ある程度自分がどういう選択をすべきなのかが見えてきます。