Interview
パラリーガル
2019年入社
私は営業職からの転職で、顧客とダイレクトに関われる法律の仕事に興味を持って思い切って挑戦してみました。

何がきっかけでロイハイに応募されましたか?
私はもともと法律職に興味がありました。
以前の職種は営業職で,企業のクライアントの方を対象としてさせていただいておりました。
ただ,対企業を相手にしていると,消費者の方である個人との関わりがどうしても薄いと感じました。
私は,ダイレクトに個人のお客様と接することで,悩みを聞かせていただいたり,また事件と関わる中で感謝の言葉を頂いたりしてみたかったのです。
ですから,全く未経験の業界でしたが,思い切ってチャレンジしてみようと思い,ロイハイに応募させていただきました。
また世代的に「逆転裁判」というゲームが好きで法律職に興味があったこともあります。
ちなみに,色々な法律事務所の中で,ロイハイに応募させていただいたのは,ホームページを拝見して和気あいあいとした雰囲気に魅力を感じたことと,弁護士の先生との距離が近いということが理由でした。
過去に法律事務職の研修を受けさせていただいたことがあったのですが,その講師の方からは,法律事務所の中には,弁護士との距離が遠くて,特に必要がなければコミュニケーションもとらないところもある,ということを聞いていました。
ですので,法律事務所は,弁護士の先生と事務員との距離は遠いものだと思い込んでいました。
ただ,ロイハイでは,面接も先生にしていただきましたし,事務所内もパーテンションやデスクの区切りもなく,先生との距離がとても近いのです。そうしたところにも魅力を感じました。

入所前のイメージと入所後のイメージで違いはありますか?
事前に,ホームページを見た上で申し込みをさせていただいていたので,入所前と入所後のイメージにあまり違いはありませんでした(笑)別に求人ページだから良いことを言ってるわけではないですよ(笑)
ちなみに,私が入所前に持っていたロイハイに対するイメージは,みなさんが和気あいあいとしていながらも,仕事に対してはストイックということでした。
入所してみると,本当にそんな感じでしたので,イメージ通りすぎて逆に驚きました。
それで,みなさん普通に仲良く談笑していたかと思いきや、お客様や相手方との連絡の場面になると,すぐに仕事モードに切り替えてお話ができるので,オンとオフの切り替えがすごいなと。
ただ,入所してみて思ったのは,法律事務職は,締め切りを守ることであったり,電話などのやりとりの聞き漏れをしないことであったり,FAX等の送り間違いが厳禁,個人情報の取り扱いが極めてシビアであったりと,法律事務所ならではの特色があるなと思いました。

未経験から入所されてから苦労したことはありますか?
パラリーガルの方の場合の最初の苦労は「法律用語」かなと思います。裁判所からの電話をとったときに、その用語がよく分からないんですね。
なので、法律用語が頭に入るまでの間は、ただただ言われたことを必死で忠実にメモしていました。
例えば「期日」という言葉があるんですが、期日って、一般的には「期限」のことだと思うじゃないですか。でも、この業界では違っていて、「期日」は「裁判がある日」を指すんですね。なので、裁判所から●月●日を期日指定、します、と言われたら、●月●日に裁判があります、という意味になります。
こうして、お聞きした内容は、メモ→復唱→記録に入力、という流れで行っていきます。
これも正直「慣れ」の問題で、1度仕事として取り組んだら、「あ、これやったことある!」って思うので、一つずつの仕事を丁寧にこなして覚えていくということが大切だと思います。

ロイハイに入所して、パラリーガルとしての専門性は身についているかどうかについてはどう思いますか?
はい、一つずつ身についていっていると思います。
まず、ロイハイのパラリーガルの仕事は、ざっくり分けると、➀債務整理の補助業務➁交通事故の補助業務➂相続関係など一般民事の補助業務があります。
私が入所当時から携わってきたのは、➀の債務整理の補助業務が中心となります。
債務整理は、お客様の借金問題を解決する手続きです。
債務整理には、任意整理と言って、債権者と交渉して、利息をカットして分割して返済していく手続、自己破産と言って、裁判所に自己破産を申立てして、借金をなくしていく手続、個人再生と言って、裁判所に個人再生の申立てして、借金を減額して返済していく手続きがあります。
どの手続きを取るのかは、依頼者の方の希望と弁護士が判断して決まっていきます。
私がパラリーガルとして携わるのは、依頼者の方に、電話やメールをして、必要な事項をヒヤリングしてフォーマットに入力したり、資料の収集をサポートしたり、これらを弁護士に引き継いで判断を仰いでいくことになります。
入所した当初は、電話やメールをすることもとても緊張しました。なので、電話したときに私が話す声も小さくなってしまうこともありました。
ただ、弁護士の先生や先輩の事務局の方から、「ちゃんと話せているか横で聞いてるから、緊張せずにもう少し大きな声で話したらいいよ。初めは難しいからね。」と励ましていただいて、大きな声でお話するようにしたりしました。
すると、先輩の事務局の方から、次からはこう聞いたらいいよ、とかこう話したらいいよとか、言ってもらってとても助かりました。
また、入所当時は、断片的な業務から携わることになりました。
例えば、自己破産のフォーマットの中には、「債権者一覧表」というのがあります。
債権者一覧表は、債権者から送られてくる「債権調査票」を見て、入力していくものです。
初めは債権調査票の見方もよくわからないのですが、先輩の事務局の方にこう入力するんだよ、と教えてもらって、とりあえず入力をしてみて、チェックをしてもらう、ということを繰り返していました。
この段階では「債権者一覧表」がどのような意味を持つ書類なのかは分かりません。
ただ、先輩の事務局の方から言われていたのは、いきなり全体像は見えないから、とりあえず断片的業務をこなして慣れていこう!ということでした。
ある程度、断片的業務を繰り返していると、徐々に法律用語も覚えていき、慣れていきます。
そうしたときに、そろそろ申立てをやってみるか?という話になって、弁護士と先輩事務局の方のチェックの下で、裁判所に申立書式を送りました。
すると、その後、裁判所から、追加の資料を提出するように求められたので、先輩事務局と弁護士にチェックをしてもらいながら、その指示に粛々と従っていきました。
結果、「初めて」の自己破産の免責、つまり、借金をなくすことが認められました。
依頼者の方には「サポートしてくれてありがとう!」ととても感謝していただいて、とてもやりがいを感じられたことを覚えています。
初めは、断片的業務を繰り返すことから始まり、その後申立てを一度経験すると、「手続きの流れ」が分かります。
手続の流れが分かると、今までやってきた断片的業務が「ここで意味があるんだ!」ということに頭のなかでつながって、「こうだったのか!」と理解が深まって、法律的な知識や専門性が徐々に身についていくことを実感しました。
初めは分からないことだらけで不安で、なんとか、いきなり「全体像」をちゃんと理解したいとか、分かりたいとか考えていました。
ただ、弁護士や先輩の事務局からは、「全体像を理解することも大切だけど、いきなり全体像を理解することはできないから、分からないことは一旦は分からないままでいいから、とりあえず断片的業務からやってみよう」とアドバイスを受けました。
やってみてわかるのですが、確かにいきなり全体を完全に理解することは幅が広いので難しいです。
ですから、「できることから取り組んでいき、分からないことは一旦は分からないままでおいておく!」ということを心がけることが大切なんだと思いました。
そうしておくと、いざ申立てを一連で流れで一通りやったときに、意味がつながるので、とてもすっきりした気持ちになりました。
未経験者の方、初学者の方は、まずこうした姿勢の方が取り組みやすいと思います。

現在のロイハイの教育環境や勤務環境はどうでしょうか?
私が入所したときは、まだロイハイは、弁護士事務局あわせて10人ぐらいの組織でした。
そのときは人数が少なかったですが、先輩の事務局や弁護士の先生方と二人三脚で、OJTで教育していただくことが多かったです。
当時は、あまりマニュアルもなかったので、やや手探りで進めていくところがありました。
先輩事務局の方にフォーマットへの入力を教えていただいたり、資料の見方を教えていただいたりしました。
今のロイハイは、先生方や事務局の方の人数が増えてきたこともあって、マニュアルや動画教材に加えて、OJTで手厚く教育させていただくようになっています。
OJTから抜けて一人立ちをするまでの期間は、その方の下地や何をどこまでやるかによっても異なるのですが、数か月から半年ぐらいでしょうか。
その後は、OJTではなく、個別に質問があればしてもらう、という形に切り替わります。
以降は、処理件数の目標が設定されて、それを達成していくことを目指しながら、専門性を高めていくことになります。
勤務環境は、事務局と弁護士とで和気あいあいとしつつ、またストイックに、相談しながら協力しながら、業務を進めていて、やりがいを感じますね。
特に弁護士の先生と案件ベースでコミュニケーションを取ると、「そういう視点で考えるんだ!」とかに気づかされて、次の業務に活かせますし、知的好奇心も刺激されて、とても面白いですね。
法律的な専門的知識は、実務を通じて身についていきますし、このように、弁護士の先生や先輩事務局の方にご指導いただきながら、相談をしながら案件を進めていくことも大きなやりがいの一つです。

ロイハイでパラリーガルとして業務に携わっていて、必要な能力はどんなことだと思いますか?
そうですね。ロイハイのパラリーガルとして必要な能力をお伝えするにあたって、以前の仕事で携わっていたことについて少しだけお話させてください。
私は、以前の職場では営業をしていました。
営業で担当の会社を持っていましたし、それぞれの会社ごとに段取り良く、いついつまでにこれをやっておかないといけない、という段取りをするような能力は求められました。
つまり、計画的に、期限内に会社様に資料を集めていただくようお伝えすることもそうですし、サービスの特性を理解してそれを分かりやすく会社にお伝えするという力ですね。
既にお客様になっている法人に対する営業でしたが、多少なりとも「数字を追う」という姿勢も求められていました。
実は、こうした経験は、ロイハイのパラリーガルでも活きていると思います。
ロイハイのパラリーガルも、営業の担当と同じように、「担当」のお客様を持ちます。
自分が担当するお客様なので、やはりちゃんとサポートさせていただかないといけないという当たり前の責任感がありますし、担当のお客様ともスムーズにコミュニケーションを取る必要があります。
また、資料収集のサポートもさせていただくのですが、期限内に資料を集めていただかないと、予定通りに破産の申立書を裁判所に送ることができません。
ですから、段取り良く計画的に、「●●日までに資料を集めていただくようお願いします」とお客様にお伝えするようにしています。
つまり、営業の時に身についた、お客様とのコミュニケーション能力、期限内に計画的に段取り良く資料を集めていただくような段取り能力、のような点は大切なのかなと思います。
あとは、ロイハイも会社ですから、パラリーガルもちゃんと期限内に一定の数をこなしていく、ということが必要です。例えばですが、計画的に月に●件は裁判所に申立をする、というような目標ですね。
以前にやっていた営業では多少なりとも「数字を追う」(営業成績、つまり「売上」を上げる。)ということも求められていましたから、慣れているところもありますが、パラリーガルは、「期限内にこれだけの数を終わらせる」というような思いで仕事をする必要はあると思います。
つまり、「営業」に携わっていて、顧客の方の担当をされていたのであれば、自然と身につく能力ばかりのような気はしています。
また、ロイハイでは、私以外のパラリーガルの方も、「営業経験」がある方だけじゃなくて、「顧客」の「担当」を持っているような仕事をされていた方は、そのご経験を活かして、活躍していただいていますね。
例えば、営業経験のある方なら、生命保険や不動産賃貸の営業のご経験がある方とか。あるいは「営業」でないにしても、ウェディングプランナーの方で、担当をお客様を持っていた方や、塾の教室長で、生徒さん(つまり保護者の方がお客様)を持たれていた方などですね。あるいは、税理士事務所や司法書士事務所でも、担当をお持ちの方も多いでしょう。
このように並行して案件を進めていく、という仕事に携わった方なら、ご経験を活かしていけるとは思います。

さて、入所後3年以上経過してリーダーになられましたが、どうでしょうか?また、応募される方へのメッセージをどうぞ
入所後から現在にかけて、私は、債務整理の破産、個人再生、任意整理、時効援用、応訴対応の補助業務、残業代の計算、受電業務、弁護士会照会などの業務に携わっています。
特に、債務整理の分野に関する知識と経験は相当に積むことができていると思います。
ロイハイで3年以上も業務に励むと、相当な件数の債務整理の申立てにも関わりましたし、
弁護士の方や先輩の事務局から沢山教えてもらうことができたので、一人で相当な範囲のことはできるようになりました。
入所当時の目標だった早く一人前の事務員になるということは、自分なりに達成できているのかなと思います。
私は未経験で入所しましたが、今となっては、ある程度複雑な個人事業主の破産、法人破産のヒヤリングなども携わるようになっています。
入所当時では想像がつかないよう業務も、日々の積み重ねがあれば、徐々にできるようになっていくんだ、と実感しています。
また、僭越ながら、入所後3年たったぐらいのときに、リーダーを任せていただきました。
ロイハイでは、未経験からでも2~3年ぐらいで、リーダーを任せていただくことがあります。
私がリーダーになった後にも、後輩の事務局から数名のリーダーが誕生しました。
ロイハイでは、「成果」(例えば月に●件以上の申立をしているとか)を出していれば、「知識経験」があれば、直ちにリーダーというわけではなくて、「人間力」という独自の評価指標があります。
代表の田中先生は、「たとえ成果を出していても、たとえどれだけ知識経験があっても、その人が周りの人のことを何も考えず教えてもせず不親切だったりしたら、周りの人に、成果さえ出してれば正義だなんて誤解させて悪影響を与えるからよくないよね。」「人の上に立つポジションは、ちゃんと成果を出しつつも、周りの人のことを思いやれる人になってほしいと思ってます」と仰ってます。
私も入所後2年ぐらいたった時に、パラリーガルとして専門性を磨くことを中心に考えて、周りの人のことを十分に考えられていないかもしれない、と悩んだ時期もありました。
そんなときも同僚のパラリーガルや田中先生に相談に乗っていただき、様々なアドバイスを受けて、人間的にも成長していきたいと考えるようになっていきました。
「もっとこういう風にしたらいいよ」とか「ここはできてるから、後はここ(を直すだけ)だね」とか。
それを素直に謙虚に受け止めて改善していくと、「会社は自分にこうなってほしいのか」という姿が徐々に見えていきました。
すると、ある日「じゃあリーダー頼むね」と言われてリーダーになりました。
きっと、自分がリーダーになれる時を待ってくれていたんだと思います。
リーダーになると、自分の業務も適切にこなしつつ、後輩の事務局にも目を配らせなければなりません。
自分のことをやりながら、後輩のことまで見るわけですから、初めは大変です。
また、自分だけなら自分が改善すればいいわけですが、後輩が思い通りに動いてくれるとは限りませんから苦労するところもあります。
後輩が月何件処理できそうかという報告を求めて、必要な指導を行って、処理できる件数を伸ばせるよう促すことや、質問に都度答えることもあります。
でも、後輩の事務局が成長した姿を見せてくれたり、私を支えようとしてくれる行動をしてくれたりすると、「リーダーやっててよかった!」と思います。
また、アルバイトの方々にも仕事の一部を色々お任せしていて、業務を徐々に分掌化したりするサポートもしています。
入所当時は「教えてもらう立場」であった自分が、このように、人に「教える」こともさせていただいているのは、本当にありがたいことだと思います。
教えるとなると、今まで自分の中で分かっていなかったことも、ちゃんと説明できるようにならなければならないので、改めて学びなおすこともありますし、
それがまた一つ自分の成長にもつながると感じています。
私が入所してから3年の間にも、事務所には様々な変化がありました。弁護士の方や事務局の方も10人以上入所されて、人員も増え、一層事務所が明るくなりました。
マニュアルや研修資料もより整備されて、新しく入所される方も業務を覚えやすくなりました。
各所員の給与待遇なども向上しましたし、神戸オフィス・岸和田オフィス・大阪オフィス・さらには東京オフィスまでできましたし、本社の難波オフィスも拡張され、カフェスペースも拡張されました。
でも、何よりありがたいのは、信頼できる仲間と笑いあって仕事ができることだと思います。
皆さんの中で、異業種で未経験の方で「法律事務が難しいんじゃないか?」と思われている方もおられるかもしれません。
正直、どんな仕事も「初めは難しい」と思います。
でも、やっていれば徐々に慣れていきますし、成長していくので「難しい」と思うことが少なくなってきます。
もし、「法律事務」に興味をお持ちの方は一度チャレンジをしてみてはいかがでしょうか?
ロイハイは皆さん個性的な方ばかりで楽しいですし、分からないことがあれば質問できる環境です。
ですから、皆さんもきっと初めての法律事務であっても努力次第で続けていくことができると思います。
皆さんと一緒に働けることを楽しみにしております。

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