【求職者の方向け】何事もスタートダッシュをスムーズに決めれた者が有利であること(代表弁護士 田中今日太)
こんにちは。
弁護士の田中です。
今回は,仕事のスタートダッシュをスムーズに決めることの重要性についてお話したいと思います。
まず、当事務所では、入所された方については、弁護士・事務局問わず、研修を行っています。
大企業レベルのものではありませんが、中小企業としては十分な内容と考えています。
私は、この研修段階、あるいは入所して数か月以内にどれだけ全力を尽くして会社の業務に取り組んだかが、今後その会社で仕事をするうえでは非常に重要だと考えています。
入所して数か月は「スタートダッシュ」の段階です。
スタートダッシュは、どのような世界でも重要ですよね。
分かりやすく言うと、陸上の短距離走です。
自分がタイミングや方法において「最高のスタート」を決めれば、自らが先行者になることができますし、ほんの数秒は先行者に先を行かれても追い越していくことができます。
陸上の短距離走において、スタートダッシュのタイミングや方法を誤れば、そこから先行者を抜くのは難しくなります。
これは非常に分かりやすい例ですね。
受験勉強でも考えてみましょう。
例えば、高校に入学して、大学受験は3年後だとします。
ここで、高校に入学して、一番最初から必死になって勉強し、かつそれを3年間続けた人と
入学して2年間は勉強をさぼったが、最後の1年間で必死にやった人、とでは、一般的に考えて、どちらの方が良い結果を残せるでしょうか?
私は、間違いなく前者の方だと思います。
ときに、最後の1年間を必死に勉強して結果が出たという人もいますが、それはたまたま、その人がもともと優れた能力を持っており、優れた勉強方法を実践し、運よく結果が出た、というだけです。
もちろん、あなたが、たまたまその分野においてもともと優れた能力を持っていて、優れた勉強方法を実践でき、運も良い方だったならよいのですが、現実はなかなかそうはいきません。
むしろ、そうではない方が大半です。だからこそ、たまたまそういう成果が出た人が、「受験の成功本」のような書籍を書いて売れるわけです。
私は、「最初はサボっていても後から必死になってやって短期間で結果が出た人」を真似して、その人と同じことができるとは思うべきではないと考えています。
むしろ、「最初から必死」にやる方が成功確率はずっと高いです。
よって、あなたが新しいこと、新しい仕事を始める場合には、「初めから本気であり必死であるべき」です。
もう少し補足しましょう。
類型的に話します。
①「初めから本気であり必死で」やれば、結果を残せる可能性が高いです。
「初めから結果」を出せれば、周りからも称賛されやすく、自己評価が上がります。
自己評価が上がって自信がつくと、「もっとやろう」、「もっとやればもっと伸びる」と思って頑張りやすくなります。
つまり、最初から結果を出せば、その努力を続けやすくなると言うことです。
こうなると、努力する習慣が身につき、成長を持続できる可能性が高くなります。
つまり、自己成長により、自分の考えや環境を変えて、自分の給与待遇を変えて、目に見える環境や世界を変えて、自分の人生を変えていくことができます。
②他方で、「最初を怠けてしまって結果を出せなければ」、称賛してくれる人はまずいません。
称賛してくれる人がいない状況下で,結果を出せるよう頑張り続けるのは一般的に難しいです。
ですから、途中で自分には無理だと思って頑張らなくなり、ますます結果を出せなくなります。
これを続ければ、自己成長は望めず、考え方も変わらず、目に見える環境世界も変わらず、自分の人生は変わりません。
③最後のケースとして、「最初から本気で必死で努力しても結果が出なかった」場合についても話をしておきます。
この場合は②の場合とは異なり、最初から本気で必死でやったものの,結果がでなかった場合ですね。
この場合は、②と同じように思われるかもしれませんが、そうではありません。大きな違いがあります。
最初から本気で必死で努力しても結果がでない場合でも、周囲の人は、「結果は出ていないが、少なくとも頑張っている」と見てくれることがあります。
そして、この努力を続けていれば、「そのうち結果が出る」と思ってくれることがあります。
そうすれば、周囲の人も「頑張れよ」と声をかけてくれるわけです。
頑張れよと言ってくれもしない状況と、頑張れと声をかけてくれる状況では、後者の方が当然頑張りやすいと思います。
なぜなら、多少ながらでも頑張りを見てくれるひとがいる、自分にも居場所がある、と思えるからです。
ここで、そう遠くないうちに結果がでれば、①になっていきます。
なお、本気で必死で頑張ってもずっと結果が出ないなら、それは努力の仕方が間違っていたり、教えてもらったことに従わず自分本位のやり方にこだわっていることが多いので、その点は素直に反省して改善する必要があります。
このように、「最初から本気で必死」でやれば、①OR③にはなることができるわけですね。
だからこそ、「最初から本気で必死」でやるべきなのです。
このページをご覧いただいている方は、ロイハイへの求職者の方,興味を持っていただいた方がほとんどだと思いますが、ロイハイに限らず、他の会社でもこの理は同じです。
したがって、何事においても、スタートダッシュの時点で、どれだけもがき、本気で必死になって取り組むかが大切なわけです。
ところで、ロイハイに応募される方の中には、特に弁護士の方の中には、現在いる事務所や会社が、「事件数が少なすぎて生ぬるい」「自分が仕事に対する考えなどで誤りがあったときでも指導を受けない(要は放置されている。)」「経験が十分に積めず将来的に不安がある」という理由から、応募される方がいます。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まさに、その理由は正当です。
つまり、ご自身で「(弁護士人生の)スタートダッシュを満足にきれていない」と感じているからです。
弁護士の方でこういう方がおられるのは、おそらくですが、私が例に挙げたように受験勉強を相応に経てきており、「一番最初から」「努力」をすることの大切さを理解されているからだと思います。
そうです。
弁護士人生は永いです。
人によりますが、死ぬまで一生続けることができますし、司法試験に合格した年齢にもよりますが、数十年は続けられるでしょう。
しかし、それはあくまでも「成長のため本気で・必死で努力をし続けることができた人に限られる」と私は思います。
であるからこそ、「初めのうち」にどれだけ「努力できる」環境があるか、「努力できる精神性」を身につけられるかが大切なのです。
もちろん、これは事務局の方でも同じです。
他の会社では、事務というと、同じ仕事を繰り返しさせられてスキルアップしない、ということも聞きます。
確かに、「事務」という仕事が同じ仕事を繰り返す、という側面があることは私も否定しません。
しかし、その中にも「必ず成長する要素」はありますし、成長を求めなければ、ご自身の「考え」が変わることもありませんし、ご自身の「給与待遇」が上がることはまずありませんし、ご自身の「人生」が変わることはありません。
ですから、最初から、スタートダッシュが大切だとよくご理解いただき、スタートダッシュから、もがいて、本気で必死になって、取り組むようにしてみてください。
そのように取り組むことにより、あなたの取り組もうとしている物事がスムーズにいきますようお祈りしております。