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【ロイハイのライフワークバランス】仕事もプライベートも全力で取り組むこと(代表弁護士 田中今日太)

田中の写真

みなさん。こんにちは。

弁護士の田中です。

私は,日々,各種弁護士業務に取り組みながら,事務所の経営も行っております。

どちらも興味深く,やりがいもあって面白いです。

弁護士をやって約10年たちましたが,力量は日々成長していると感じています(もちろん,まだまだこれからですが。)。

事務所の経営も充実しており,事業戦略,売上,利益,人材の採用,教育なども楽しく,徐々に成長を続けています。

事務所経営の目指すところは,対顧客に対してはその顧客を救うことであり,対社員・従業員に対してはやりがいをもって働いていただき、働きに応じた給与待遇を得ていただくことです。

さて、ここでは、仕事もプライベートも全力で取り組むことの大切さについてお話をしたいと思います。

世には「ライフワークバランス」という言葉があります。

この言葉は,生活と仕事とのバランスを整えましょう,という考え方です。

私もこの考え方を尊重しています。

ただし,バランスは大切ですが,両方とも「全力」で取り組まないと,仕事もプライベートもうまくいかない、ということは強く自論として持っています。

私は、弁護士や事務局の方の面接を担当させていただいておりますが、私の事務所でも、「ライフワークバランス」という考え方は大切にしていることもあって、

一定数の方が当事務所に「ライフワークバランス」を求めて、ご応募される方がおられます。

私の事務所では、一般事務の方は、残業が予定されておらず、1日8時間の労働です。パートの方は、5時間以上の勤務で終業時間になれば帰宅いただけます。

パラリーガルの方であっても、残業は月20時間以内です。

弁護士は、月40時間以内の残業を目指しています(弁護士は専門職なので状況によってこれに収まらないことはあります。)。

そのため、ライフワークバランスを求めて、当事務所に応募していただく方はありがたいことに多いです。

もちろん、ご応募をいただくことは非常にありがたく歓迎しておりますが、

残念ながら、「ライフワークバランス」という言葉を曲解して、仕事を軽視して、プライベートを重視する,というような誤解を持っておられる方もおられます。

しかし、私は、それは違うと思います。

ライフワークバランスは、仕事とプライベートのバランスとを整えること,すなわち、仕事と仕事以外の時間をメリハリをつけて分けることです。

そのため、仕事を疎かにして、プライベートだけを重視してよいということではありません。

むしろ、与えられた時間内に仕事をしっかりこなして、残業をせずに帰宅し、プライベートも充実させていただくという意味です。

つまり、「メリハリ」を大切にしている考え方です。

ですから、仕事は仕事でしっかりしなければなりませんし、プライベートはプライベートで充実させるものなのです。

どちらかを疎かにして、どちらかだけを重視するということはできません。

そのことについて、詳しくお話をさせていただきます。

1 仕事を充実させ、全力で取り組むことが大切であること。逆に仕事がない・やりがいがない,仕事をちゃんとこなしていないと,プライベートが充実しないこと。

仕事を充実させ、全力で取り組むことはとても大切です。

私は何事も全力で取り組むことを信条にしています。

これは仕事でもそうです。

仕事をする中で、人は人格、能力ともに磨かれていくと考えています。

全力で仕事に取り組むことで、実力がついて行きます。

逆に全力で取り組まなければ、自分に何が足りないのかも分かりません。

初めてやる仕事であれば、どんなことであっても、難しいです。

難しいから、「この仕事は自分には向いてないんじゃないかな・・・」と考えてしまいがちです。

しかし、初めてやる仕事は、どんな仕事であっても「難しい」です。

これは、当たり前です。

例えば、サッカーを初めてやった人がいきなりリフティングができるでしょうか?

パソコンに触ったこともない人が、いきなりタイピングができるでしょうか?

できるはずもありませんよね?

しかし、何度も練習を繰り返すうちにリフティングもタイピングもできるようになるのです。

仕事もこれと同じです。

慣れない仕事であっても、初めての仕事であっても、「全力で取り組んでいれば」そのうち慣れて、熟練していきます。

それが成長です。

しかし、全力で仕事に取り組まなければ、習得はどうしても遅いです。

また、仕事に全力で取り組んでいるかいないかは、上司や先輩、同僚の目から見ればすぐに分かるものです。

ですから、たとえ初めはミスをしたりしていても、全力で真面目に取り組んでいれば、「そのうち成長してミスもなくなるから心配ない」と思ってもらえるものです。

しかし、初めの仕事であったり、慣れない仕事に、全力で取り組まないないなら、

「ミスをするのに、頑張りもしないなら、成長もなかなかしないだろうな」と思われてしまいます。

ですから、仕事に「全力で取り組む」ということはとても大切なことです。

全力で取り組んでいれば、実力が身につき、いずれ会社や上司、先輩、同僚に認められ、評価されていきます。

そうすれば、純粋に嬉しいはずですよね。人から評価されれば、嬉しいものです。

自分に「自信」が生まれます。さらに進めば、自信は「自負」へと変わり、自負は「信念」に変わっていきます。

そのようにして、人の人格も能力も磨かれていきます。

また、会社から評価されれば、給与待遇が上がっていきます。これによって、「経済的」にも豊かになっていきます。

会社から評価される働きをすることで、会社もまた成長し、それによって、その会社に勤めていることが誇りになっていきます。

このように、仕事に全力で取り組むことは、あなたの人生にとってとても大切なことです。

しかし、逆に、仕事がない,あるいはやりがいがなくて,プライベートばかり充実させても,それはそれで自己実現を達成することは難しいです。

プライベートで,どれほど美味しく豪勢な食事を食べたり楽しい旅行に行けたとしても,それだけで満足することはできないのが人間です。

例えば,会社で全く評価されておらず,居心地が悪いとしたら,プライベートでいくら贅沢しても,完全に気が晴れることはありません。

それに,プライベートで贅沢をしようとしたり,贅沢をしなくとも生活をするための日々の生活費を稼ぐためには,仕事をしなければなりません。

なのに,仕事にやりがいがなかったり,仕事が辛かったりすると,プライベートがいかに楽しくとも,仕事に行くのが嫌になります。

仕事に行くのが嫌というような心境で仕事に取り組んでいるなら,仕事に身も入りません。

そうなれば,会社から評価を得ることは難しいでしょうし,仕事を続けることができないかもしれません。

仕事を続けられなくなると収入を失うことになり,勤務先を転々としたりして安定もしません。

また,仕事をちゃんとこなしておらず,ミスを犯したり,やるべきことを忘れるなど,仕事上の心配事があると,そればかりが頭をよぎってしまいます。

このような状況では,プライベートでどれほど楽しいことをできたとしても,不安感を払しょくすることはできません。

ですから,仕事にやりがいをもつこと,全力で取り組むことは,プライベートを充実させるためには,必要不可欠なことだと思います。

2 仕事が忙しすぎると,プライベートが充実しない(難しい)

仮に,仕事が忙しくなりすぎて残業ばかりとなれば,会社一辺倒になってしまい,時間が足りなくてご自身のプライベートを充実させることはできません。

もちろん,仕事はとても大切です。

仕事をしないと生活費も稼げませんし,生活できなくなります。

また,一日の時間の中で,仕事は,多くの時間を占めることになりますから,仕事にやりがいをもち全力を尽くすことは非常に大切です。

しかし,仕事ばかりで,プライベートな時間が全くない,となれば,それはそれでつらくなる時があります。

もし,「今は」仕事が最も大切であるという人でも,年齢とともにライフステージに変化が生じます。

20代後半から30代前半の方は,まだまだバリバリ働くことが多いでしょう。

しかし,結婚したり,子供も生まれると,家庭の時間も大切にしたくなります。

仕事に追われて,家庭を顧みないと,家族からは不満の声が生じて辛くなります。

「家族のために一生懸命仕事をしているんだ」と家族にいくら言ったところで,家族からすれば「そこまで仕事をしてほしいとは思っていない」と思っていたりもします。

仕事にやりがいをもち一生懸命働くことは大切なことです。

ただし、「仕事だけが全て」と考えてそれを実行することはあなたの「人生の幸せ」にとっては,必ずしも望ましくないかもしれません。

3 プライベートが充実しないと,仕事も充実しない

他方で,プライベートが充実していないと,何のために仕事をしているのかの目的を見失うこともあります。

家庭環境にトラブルを抱えていると,そちらにストレスや労力がかかってしまい,仕事にも集中できません。

また,家庭環境に不満を持っていると,仕事をしてお金を稼いでも素直に家庭にお金を入れるということもできなくなるかもしれません。

ですから,プライベートを充実させることが,仕事の充実にもつながると思います。

そして,プライベートを充実させることは,プライベートにも全力を注ぐということです。

例えばですが,男性の場合,家族がいる場合に,休日は子供と遊ぶ,家族に料理を作る,外食に行く,家事も行うということです。

言うのは簡単ですが,私もやってみてその難しさを知りました。

ただ,今は,休日は子供と公園に行って運動しますし,子供と図書館に行って本を借りて読みますし(子供の学習度に応じた本を選ぶのも私の楽しみの一つです),

料理も練習してそれなりのものを作りますし,家族で外食にも行きますし,洗濯や掃除などの家事も行います。

私なりに全力で取り組んでいるつもりです(笑)。

こうしてやっていると,少々,仕事に偏ることがあったとしても,家庭環境は円満になり,仕事も充実させることができます。

また,私は公園が好きなのですが,公園に行くと,季節ごとの木々や花々の移ろいや美しさを見ることができます。

日の光が木の葉や枝に差し込んで,コントラストが生まれ,何とも言えない自然の美しさに目を奪われます。

木は何年もかけて成長し続け,自然の大きさや時の流れを教えてくれます。

仕事ばかりしていては,決して感じることができない心の余裕を与えてくれます。

そして,これらのことも,プライベートを充実させ,全力で取り組むからこそ,感じることができることだと思います。

4 プライベートばかり大切にしすぎると,仕事も充実しない

プライベートを大切にしすぎる,つまり自分の好きなことばかりしていると,仕事を疎かにしてしまうこともあります。

例えば,新しい職場で働き始めたとしましょう。新しい仕事ですので,初めは学ぶのが大変です。

しかし、職場で新しい仕事を習ったのに復習することをせず、どうしても見たいドラマやアニメがあるとして,そればかりを見て時間をつぶしてしまうと、

なかなか新しい仕事が頭に入らず、仕事を覚えられないということがあります。

そうすれば,新しい職場で十分な働きができずに,会社から評価されず,働き始めた当初から居づらくなってしまうこともあるでしょう。

また,仕事に慣れてきたとして,ドラマ、アニメ、ゲームや読書などに没頭しすぎて睡眠の時間を削っていたりしていると,翌日からの仕事に支障を生じます。

お酒が好きだとして,それを飲みすぎたり,ご飯を食べすぎたりすると,翌日の仕事も頭がボーとして,仕事に支障が生じます。

また,その日中に終わらせておかないといけない仕事があるときに,自身のプライベートに目が行き過ぎて,帰宅するとします。

そうすると,やらなければならない仕事の締め切りに間に合わず,支障が生じます。

仮に,このようなことばかり繰り返していると,会社からの信用や信頼を失い,働きづらくなって仕事を辞めざるを得ない,続けられないということになります。

プライベートを大切にすることと,自制を失って自分の好きなことばかりをするということは意味が違います。

このように,プライベートを大切にすることも,それが過ぎると,仕事を疎かにしてしまい,良い結果にはなりません。

何事にも,「やらなければならない時」があります。

それは,仕事であれ,プライベートであれ,同じです。

5 まとめ

以上のように,仕事とプライベートはメリハリが大切です。そして両方とも「全力を尽くす」こそが大事だと言えます。

「仕事」と「プライベート」は別だ,とよく言われます。

確かに,「仕事」と「プライベート」でやっている内容は違うかもしれません。

しかし,あなたの「本質」は何も変わることがなく,あなたの「人生」の中では「仕事」と「プライベート」は密接に関わっています。

ですから,「仕事」も「プライベート」も同じく「充実」させ、両方とも「全力で取り組む」ことが大切です。

もし,あなたが,ご自身の生活を見直してみて,うまく切り替えができていないと思ったら,今の生活習慣を見直してみましょう。

そして、仕事もプライベートも、両方とも「充実しているかどうか」、両方とも「全力で取り組んでいるかどうか」をよく考えてみましょう。

きっと,そこに「幸せ」の鍵があるはずです。