弁護士にも得意分野,そうでない分野があります。
ですので,債務整理が得意な弁護士に依頼されるのがよいと思います。
餅は餅屋,と昔から言いますから,これは当たり前のことですね。
では,債務整理の得意な弁護士とそうでない弁護士は,何が違うのでしょうか??
ここでは,任意整理を例に挙げて説明していきます。
任意整理とは,簡単に言うと,毎月の返済額を下げて,利息をゼロにするように交渉する手続きです。
例えば,AさんがXという貸金業者(例えば,アコムやレイクなど。)から50万円を借りているとしましょう。
毎月の返済額は,1万5000円です。
利率は,年利18%ですから,年間の利息は,約9万円になります。
ただ,1年間で返済をするわけではないですから,約9万円の数年分が利息としてかかるので,数十万円かかることになりますね。
(これはあくまでも単純計算の話です。実際は,返済をしていくので,毎月の利息は少しずつですが減っていきます。正確には,利息の計算ソフトなどを使って計算してください。)
ここで,債務整理をすると,
債務整理に詳しい弁護士であれば,
月の返済:1万5000円 → 約9000円
年利18% → ゼロ!!
(任意整理をしなければ,将来数十万の利息がかかっていたのに,それがゼロになります。)
という風に,今までの実績と経験から,どれぐらいの条件の交渉に応じてもらえるかがわかります。
ところが,債務整理が得意でない弁護士は,今までの実績や経験がないので,どれぐらいの条件の交渉に応じてもらえるのかの予測がつきません。
よく,債務整理の書籍には,3年間(36回)の分割,利息を減らしてもらうのが債務整理の手続というように記載されているものがあります(ネットでもそのように記載されているものもありますね。)。
つまり,この書籍通りに従うと,
月の返済:1万5000円 → 1万3888.88円
年利18% → ?% (減らした利息)
ということになります。
和解の条件が違いますね。
つまり,経験と実績のある弁護士は,今までの消費者金融や信販系の業者との交渉で,どこまでの分割に応じてもらえるかが感覚としてわかっているので,最も良い条件での和解ができる可能性が高いのです。
一方で,あまり債務整理に詳しくないと,上記のように,書籍通りに従ってしまうことになりかねません。
だからこそ,債務整理は,債務整理を数多く取り扱っている事務所に依頼した方がよいということになります。
ただ,債務整理をよく取り扱っている弁護士の弁護士費用は,高額になるのではないですか??
・・・と不安に思われるかもしれません。
さて,過払いなどのCMをしている大手の法律事務所では,1社あたりの着手金が43200円ということが多いです。
当事務所は,リーゾナブルな金額で対応させていただきたいと思っておりますので,1社あたり着手金を32400円という金額設定にさせていただいております。
わずか,10800円の違いと思われるかもしれませんが,これが5社,6社となれば,5万円,6万円の違いとなり,大きな違いになってきますね。
しかし,上記の和解条件のように依頼する弁護士次第で,条件が大きく変わってしまうこともあることを考えると,金額面はわずかな違いです。
まずは,債務整理に実績のある弁護士を探していただいて,そのうえで,弁護士の人柄や弁護士費用などを考慮していただければよいと思います。
当事務所では弁護士の田中も山本も,以前に所属していた弁護士事務所が,TVやCMなどで債務整理を取り扱う事務所に所属していたこともあり,債務整理に関する実績があります。