ギャンブル浪費
2018.06.06 2024.11.13

【救済】ギャンブル依存症による借金苦で自殺を考えたときの立て直し方

借金苦イメージ

ギャンブル依存症の借金苦からの自殺

パチンコ店にたまに通ったり、1回で数万円負けることがあっても、それだけでパチンコ依存症やギャンブル依存症が深刻になるわけではありません。また、例えば、毎月の給料が100万円の人が、パチンコで毎月20万円負けていても、収入が多いのであまり大きな問題にはならないでしょう(そんな方はあまりいないとは思いますが。。)。
ギャンブル依存症やパチンコ依存症が問題になるのは、借金をしてでもギャンブルを続けてしまうときです。
「ギャンブル依存症+借金苦」「パチンコ依存症+借金苦」の組み合わせは、犯罪や自殺を生んでしまいます。そこで、残念ながら悲惨な結果になってしまった事例を紹介するとともに、そこから抜け出す方法を解説します。

走行中の新幹線内で焼身自殺

走行中の新幹線のなかで男がガソリンをかぶり、焼身自殺を遂げた事件がありました。その事件が起きたのは2015年6月です。
逃げ遅れた女性1人が亡くなり、重軽傷者は28人に及びました。
なぜなら当時71歳の男は、普段から年金の少なさや国民健康保険の保険料や住民税の高さを訴えていたからです。区役所に押しかけたこともあり、区職員に「区役所の前で首を吊ってやる」と言ったそうです。
マスコミ報道によると、男はパチンコが趣味で、消費者金融に借金をしていました。
その一方でパチンコに勝つとなじみの飲食店で店員に「小遣い」として現金を渡したりすることもあったそうです。パチンコ依存症に陥った人が、借金が平気になるのは、勝ったときの記憶が強烈だからです。
借金が膨れ上がっても「この間の勝ち方が3回続けば返済できる」ように思ってしまうのです。
この事件は、多くの被害者を出すとともに、自身も最後は「死」という結末を迎えてしまいました。

パチンコに行くために子供を車に置き去りにして子供が亡くなる事件

ギャンブル依存症、パチンコ依存症によって犠牲になるのは何も自分だけではありません。
山口県で2017年5月、20代の女性がパチンコ店でスロットルをしていたときに生後2カ月の娘を自家用車のなかに放置し、熱射病で死亡させるという事件が起きました。女性は当初、「自宅で家事をしていた」と供述していましたが、パチンコ店の防犯カメラでスロットルをしていたことが判明し、保護責任者遺棄致死罪の容疑で起訴されました。
すぐ戻るつもりでパチンコ屋に入ったところ長居してしまい、車に残した子供が熱中症などで亡くなる事件事故はいまだになくなりません。
心理学者たちはこのような親のことを「パチンコ・ネグレクト症候群」と呼んでいます。ネグレクトとは「育児放棄」という意味です。
一般的なネグレクトでは、食事を与えなかったり、学校に行かせなかったりするのですが、パチンコ・ネグレクト症候群の親たちは、普段は子供をかわいがっていることも珍しくありません。
しかしパチンコになると目の色が変わってしまうのです。夏場の窓を閉め切った車内だと、1歳未満の子供であれば2時間ほどで熱中症や脱水症状を引き起こして亡くなってしまいます。こうした事件が起こってしまうのも、ギャンブル依存症、パチンコ依存症の大きな弊害であると言えます。

武富士強盗放火殺人事件

2014年8月、1人の男の死刑が執行されました。男は2001年に消費者金融の支店に強盗に入り、ガソリンをまいて火をつけ逃走しました。その火災で5人が死亡、4人が重傷を負いました。
男は、元はまじめなタクシー運転手だったそうです。同僚から競輪を教わったものの、かける金額は1回千円ほどでした。
しかし多額の借金をしたことで歯車が狂い始めます。男は恩があった知人から200万円貸してほしいといわれ、手元に現金がなかったことから、消費者金融から金を借りて知人に貸しました。
ところが知人は返済しないまま借金苦で自殺してしまったのです。
男は自分の家族に借金を肩代わりしてもらい返済し終えたのですが、このころには「簡単に多額の金を借りることができる」ことを覚えてしまっていたのです。
そこからギャンブルでの負け込みと借金を繰り返すことになり、凶行に走ってしまったのです。

ギャンブルで借金地獄を苦に自殺することは悲惨だが珍しいことではない

パチンコで借金をつくり返済に窮して自殺に追い込まれることは、決して珍しいことではありません。
日本人の自殺の理由では、経済・生活問題は健康問題に次ぐ2位となっていますが、経済問題のなかにはギャンブルによる借金苦も含まれています。ギャンブルと借金と自殺、というと経済的な困窮者が多いイメージを持つかもしれませんが、いわゆる「優良企業」に務めるエリート会社員がその禍に陥ることもあります。
借金の取り立ての電話が会社にかかってきて、上司に発覚し、その上司が注意をしてもギャンブルと借金を止められなくなってしまうのです。
ギャンブルと借金がどれほど人の人生を破滅に追い込んでしまうのかを多くの人に知っていただきたいと思います。

ギャンブルによる借金苦で自殺を考える前に、債務整理という方法があります

このように、ギャンブル依存症による借金苦で、精神的に追い詰められ、自分のみならず他者をも巻き込んで大惨事になるケースも残念ながら存在します。

こうした方はギャンブルと借金で苦しんでいることを誰にも相談できず、追い詰められてしまったのでしょう。しかし、借金を解消するための手段として、債務整理という方法があります。債務整理は、任意整理という利息をカットして分割返済する方法、個人再生という借金の総額を1/5に減額して月々返済する方法、自己破産という借金をゼロにする3つの方法のことです。弁護士に相談すれば、きっとあなたの現状にあった方針をお勧めしてくれるはずです。

過去に私が担当させていただいた事件では、ご夫婦の方が、借金をしていることが恥ずかしくて誰にも相談できなくて自殺することも考えていたけど、弁護士さんに自己破産を頼んで本当によかった、と言ってもらったことがありました。人によってギャンブルも借金も本当にお辛いことなのだと実感した事件でした。

債務整理をした場合には、信用情報といういわゆるブラックリストに登録されるので、消費者金融で借金したり、クレジットカードを作れなくなり借金やリボ払いができなくなります。しかし、このようにギャンブル依存になり借金してまでギャンブルをしてしまうような方は、債務整理をして強制的にでも借金をしないようにすることも大切です。

実際、ご本人様だけでなく、その両親が事務所に来てご相談されたことがありましたが、ご両親様はお子様を心配するあまり、むしろブラックリストにのって強制的に借金できなくなる方がよい、とまでおっしゃっていました。真に将来のことを思えば、ギャンブル依存症や借金癖から解放されるために、債務整理手続をとった方がよい場合もあると思います。

ギャンブル依存や借金問題でお困りの方は,債務整理を取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士に

パチンコ依存症になると精神的にも経済的にもとても追い込まれ、最悪の場合、上記で紹介したようなことにもなりうる可能性があります。
しかし、依存症に気づいた段階で家族や専門家に相談すれば、人生を立て直すことは可能です。
すでに借金を抱え苦しんでいる方は1人で悩まず弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。ギャンブル依存症やパチンコ依存症から脱出し明るい生活を送れるよう一歩を踏み出しましょう。
弁護士に相談することで、ギャンブル依存症の方や借金苦に悩まされている方への様々な解決策を得ることができます。
もちろん弁護士なら債務整理をすることもできるので、場合によっては借金が減ることあります。
借金が減れば「人生を立て直そう」という気持ちがよみがえってくるかもしれません。

パチンコでの借金でお困りの方は、債務整理を多く取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイにご相談ください。

どうかあなたが立ち直れますことをお祈りしております。

このコラムの監修者

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