ギャンブル浪費
2018.06.07 2022.10.16

パチンコなどギャンブル依存症を抜け出すための治療法とは

パチンコなどギャンブル依存症を抜け出すための治療法とは

パチンコなどギャンブル依存症に陥っているとされる人には、治療が必要なケースもあるようです。
この治療にあたっては本人だけの治療・努力だけでは足りず、家族や周りの人間の協力も必要になります。
このページではギャンブル依存症に陥ってしまった人の治療法と、治療をするために回りの家族がどのような事ができるのか?といった事についてお伝えします。

ギャンブル依存症の本人はどのような治療を受けるのか

ギャンブル依存症の本人はどのような治療を受けるのでしょうか。
まず、治療は精神科で行います。後述しますが認知行動療法という治療法も使うため、薬物療法のみしか対応していないクリニックは不向きだと思います。
ですので、通院を開始する前に,認知行動療法の治療を行っているか、確認をする必要があるといえるでしょう。
薬物療法と認知行動療法とをそれぞれ説明すると,
薬物療法は抗うつ剤や気分安定薬、非定型抗精神薬といったものを服用して、依存をしてしまう状態から脱する治療を行います。標準的な治療法の確立はまだありませんが、うつ病や双極性障害、気分障害といわれるようなもので用いられる治療薬を利用する事で、ギャンブル依存症特融の症状の緩和を目指します。
認知行動療法とは、ものごとの受け取り方である認知に働きかける事で気持ちを落ち着かせる心理療法の手法をいいます。ギャンブル依存に陥っていると、認知を上手にできない状態になっており、カウンセリングを通して正しい状態の認知ができるようにサポートするものです。
必要に応じて、ギャンブルから縁を切るために入院治療を行う事もされています。

自助グループ・リハビリ施設・心理カウンセラーの利用

精神科での治療と並行して、ギャンブルに依存しない日常生活に慣れていくための、活動も行います。
自助グループは、ギャンブル依存症から抜け出したい患者が集まって、一緒に回復していくために、定期的にミーティングを開いて情報を共有したりするものです。
リハビリ施設は、ギャンブル依存症から気持ちを安定させるためのリハビリを行ってくれる施設で、大きな精神科等に併設されていることもあります。
また、ギャンブル依存症ではカバーしきれない悩みの解消のために心理カウンセラーによるカウンセリングを受ける事で、悩んでギャンブルに逃げてしまう心理状態からの脱却を目指す事も行われます。
ギャンブルが無いと生きていけないという状態の治療とは別に、ギャンブルに依存しない日常生活をつくる活動を行う事で、元の状態を取り戻し、将来にわたってギャンブルをしなくても生活ができる状態を取り戻す事ができるようになります。

ギャンブル依存症の家族はどうするべきなのか

ギャンブル依存症はギャンブル依存症になっている本人の治療とともに、普段関わりをもっている家族による支えも重要です。
「ギャンブル依存症なんて本人の意思が弱いだけ、なんでそんな人を支えなければならないんだ。」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ギャンブル依存症は「ギャンブルを止めるための意思が働かなくなる病気」です。
ギャンブルに依存しなくても日常生活ができるように治療・リハビリをするにあたって、支えになる存在として、一緒に行動する存在はどうしても必要です。
本人だけではなく、ギャンブル依存症の家族もまた社会から孤立しがちです。そこで、ギャンブル依存症の家族の自助団体もあるので、一緒に行動する仲間をつくるとよいでしょう。

ギャンブル依存症の家族がやってはいけない事

ギャンブル依存症の家族がやってはいけない事はどのような事でしょうか。
一つは借金の肩代わりをする事です。債務整理や自己破産をさけるために家族が借金の肩代わりをしてしまうケースが多々あります。しかし、ギャンブル依存症の患者が実際に不利益を被って、「二度とこんな風になりたくない」と思える経験をしなければ、「治療が必要だ」という認識をさせなければなりません。
もう一つは、ギャンブル依存症の本人を責める事です。上述もしたとおり、意思が弱い事が原因ではなく、ギャンブルをしないという意思を持つこと自体でできない状況になっています。その事を責めたとしても根本的な解決ができないからです。

まとめ

このページでは、ギャンブル依存症の患者の治療法と社会復帰に至るまでの方法、およびそれを支える家族がどのような行動をとるべきかについてお伝えをしてまいりました。
ギャンブル依存症は、金銭感覚にだらしなくなってしまう怠惰な性格がベースにあるのではなく、ギャンブルをしないという選択肢をとる意思が働かない病気であり、治療が必要なものになります。
治療にあたっては家族の支えが必要で、家族もギャンブル依存症がどのような病気なのか、どのように支えてゆけばよいのかという知識や自助団体とのコミュニケーションが必要となります。
薬物治療まで行うとなると本当に大変です。ですから,まずはギャンブルにハマらないこと,ギャンブル依存症になる前に第三者に相談するほうがよいでしょう。
これとは別に、パチンコなどのギャンブル依存症によって、日常生活が上手くいかなくなり、多額の借金をしている場合には、借金の返済に関する行動もとらなければなりません。
借金の返済をどのようにするかは、債務整理という分野に詳しい弁護士に相談・依頼する事で解決する問題となるので、なるべく早期に弁護士に相談する事で解決をするようにしましょう。

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