クレジットカードの支払いを減額する4つの方法
クレジットカードの使いすぎで毎月の支払いが厳しい場合には、クレジットカードの支払い額を減額してもらいたいということがあるかもしれません。
このページでは、クレジットカードの支払い額を減額する方法について説明します。以下の4つの方法が考えられますので、説明していきます。
①クレジットカードの一括払いからリボ払いへの変更
②借り換えやおまとめローンの利用
③債権者と話し合ってみる
④債務整理する
リボ払いに変更すると、月々の返済額は減るが利用は慎重に
まず検討したいのは、分割払いにしているものを、リボ払いに変更することが考えられます。
たとえば、交際相手とデートに行くのにクレジットカードを利用したような場合には、見栄を張って一回払いにしてしまうことがあったとします。
しかし、いざ支払い時にその金額を用意できなければ、カードを利用することができなくなります。
そこで、支払いをそのままリボ払いに変更することが方法として考えられます。リボ払いとは、正式名称をリボルビング払いといい、毎月定められた金額のみ入金することをいいます。
たとえば毎月1万円の支払いでよいリボ払いの契約にしておけば、6万円の会計したとしても、毎月1万円の支払いにできます。
この制度は便利な制度なのですが、リボ払いへの変更は大変な危険が伴います。というのも、利息が付くからです。年利15%~20%と高額です。そして、元本を確認しないでリボ払いで返済を行うと、返済自体は毎月していてもその支払いは低額であるため、本人は返済をしている自覚がありながらも、返済した金額がほとんど利息にあてられて元金が減っていないという状態になりやすいのです。
本人は返済をしているつもりになっているので、追加でどんどん使ってしまい、いつのまにか返済できないレベルにまで借入額が膨らんでいる事がよくあります。
近々ボーナスで支払えるなどの予定がない限り、リボ払いへの変更はできる限り避けるべきだといえるでしょう。
借り換えやおまとめローンを利用する
支払い額を減らす方法としては、借り換えやおまとめローンの利用が考えられます。
消費者金融やクレジットカードのキャッシングは便利にすぐに使えるというメリットがあるのですが、その分金利が高く設定されています。返済がなかなか進まないのは、返済した金額のうち支払い時期にある利息からまず引かれるため、利息が高い場合にはなかなか支払いが終わらないといえるでしょう。
そこで、審査は厳しいものの、銀行の借り換えローンやおまとめローンは、金利が消費者金融や信販会社のものとくらべて低い金利で利用することができます。
貸付が受けられたなら、もともと借りていたカード会社への支払いをしてしまいえば、支払うべき利息の額が減るので支払いが減額できるような可能性はあるでしょう。
ただし、借り換えやおまとめローンも結局は新たな借金ですし、返済に困ったときには、いったん返済が終わった業者からも再度借り入れることもよくあるので、結局、おまとめローン+今まで借金、ということになることもままあります。
支払いが難しくなってしまった会社と交渉する
支払いがどうしても難しい場合には、金融機関と交渉をして金額を減らしてもらうことはできないでしょうか。金融機関によっては一時的にであれば最低限利息分だけでも払っていればよい、という風に認めてくれることもあります。
ですので、なぜ支払いが難しいのか、今後の見通しなどを金融機関の相談窓口に話すことによって、支払いの減額の交渉をする余地はあります。
どの貸付をしている金融機関も返済に関する窓口があるので、そちらに相談してみることは一つの手段となります。
しかしながら、実際問題は、自分で窓口で相談しても支払いの減額に応じてもらえることはあまりありません。
債務整理でクレジットカードの返済を減額する
そこで、クレジットカードの返済を減額するためには、債務整理という方法も充分に検討すべきです。
債務整理とは、借金返済に困った人が経済的再生のために認められている手段をとることです。代表的なものが、自己破産・個人再生・任意整理という方法です。
自己破産をすれば、債務の返済は原則しなくてよく、借金は免除になります。個人再生は残った債務額によりますが、おおむね1/5程度に減額した借金の元金のみを3年にわけて支払っていくことになります。
任意整理とは、金融機関等と支払いの総額や利息・支払い時期などの条件について交渉して和解契約を結んで、返済しやすいように改めてもらうことをいいます。
いずれの手続きをとっても利息は支払わなくてよくなるので、返済をスムーズに行うことができます。
ただし、債務整理には信用情報機関に事故情報として登録される結果、あらたな借入やクレジットカードをつくることができなくなる(いわゆるブラックリスト)というデメリットもあります。
しかし、その効果は永遠ではないので、しっかり返済をしてしまって経済的再生を果たしたほうがトータルで見ると有利な場合があります。
債務整理は、借金問題に注力している弁護士に相談するとよいでしょう。
まとめ
このページではクレジットカードの支払いを減額する手段についてお伝えしてきました。
リボ払いへの変更は一時的な支払いが楽になるのですが、トータルで支払うべき金額が大きく増えてしまいます。
ですので、できる限りでおまとめローンを利用したり、銀行の審査に通らないような場合には債務整理を早急に検討すべきです。
債務整理には手続きが様々あり、どのような方法が良いかは本人・世帯の収入・家族構成・支出・将来設計などで大きく変わるため借金の専門家である弁護士に相談してみてください。
借金のお悩みが少しでもなくなるようにお祈りしております。