見るだけのつもりでウインドウショッピングに行ってみたところ、とても欲しい服を見つけて購入したくなることはよくあることです。ぐっと我慢できれば良いのですが、カードを持つことが一般的になった今、リボ払いを使えば手に入れられることから、どんどん買い物をしてしまうような事もよく見かけます。
このページではリボ払いというものがどういうものかと、一括返済の方法、それができない場合に考えたい任意整理についてお伝えします。

リボ払いの意味と怖さについて知ろう

まず、リボ払いとはどのようなものなのかと、どのような怖さがあるのかについて知りましょう。
リボ払いとは「リボルビング払い」という借金の支払い方式で、支払い額が一定であるということと、債務の残高に応じて返済の内容が変わるという特色を持つものです。
リボ払いには２種類の方法があり、元金方式(定額リボルビング）と元利方式(残高スライド）元金方式というものがあります。
元金方式というのは、定額の借り入れ金と金利を返済する方法をいいます。元利方式というのは、金利と借入金の返済を合算したものを定額で返済していく方法をいいます。
厳密に言うと８種類の方法があるのですが、どちらかの方法が非常に多いので、すべての分類は割愛します。
元金方式で支払いをしている場合には、定額の元金額を常に支払っているので、自分がいくら借りていて、いくらくらい支払っているのかを把握しやすいです。
しかし、元利方式で支払っている場合には、返済する際の証書などを細かくみなければ、元金にいくら、利息にいくら支払っているか把握しづらく、本人は払っているつもりでも実は全然減っていないということがよくあるため「怖い」という表現がされることが多いのです。

リボ払いを一括で返済する場合のやり方は？

「支払いがいつになっても終わらないので、リボ払いを終わらせたい」と考える人は、リボ払いの残額を一括返済することを考える人もいらっしゃるでしょう。
では、リボ払いの一括返済をする場合にはどのようにすればよいでしょうか。
リボ払いの一括返済をこのようにしなさいという法律はないので自由に行なえるのですが、実際には金融機関の事務の都合もあるので、実はやり方が金融機関ごとにまちまちです。
返済をするにあたっては利用している金融機関に事前に問い合わせをすることが必要不可欠といえるでしょう。
実際は、月々の返済に加えて一括で入れられる金額を一緒に入金をする方式と、月々の返済はそれで行いつつも、残りの一括返済部分を別に入金する方式があります。

リボ払いの返済が難しくなった場合には

リボ払いを利用している人の中には、「他の借金の支払いで圧迫されてしまい、リボ払いで生活必需品を買うようになった」という人もいらっしゃいます。
このような場合には、ボーナスなどで一括返済できれば良いのですが、そうもいかなくなった場合には、永遠に利息の支払いをしなければならないのでしょうか？
このような場合に考えてほしいのが債務整理です。
債務整理というと、自己破産といったイメージを持っていらっしゃる方も多数いらっしゃるのですが、債務整理の中の任意整理という方法をとることによって支払いが楽になります。
任意整理という手続きは、弁護士に依頼をしてリボ払いにしている金融機関と支払いについての和解交渉を行ってもらいます。
どのような和解交渉を行なうかというと、リボ払いにしているものの利息の支払いをカットして、残った元金を分轄して３年～５年程度（３６回～６０回）で支払いしていくという手続きです。
任意整理によって新しい借り入れができなくなる、使っているカードが利用できなくなるといういわゆるブラックリストという状態になるデメリットはありますが、５年～７年程度の限定的な期間のみです。
リボ払いにしているところをはじめ、借金をしていて利息の支払いで返済が終わらなくなっているものの完済までの期間を大きく縮めてくれる手続きになるので、経済的なゆとりがでるものになります。

まとめ

このページでは、リボ払いとはどのようなものかをお伝えした上で、一括返済をするための方法と方式、一括返済ができないような場合には任意整理という方法があることについてお伝えしてきました。
本人は支払っているつもりでも一向に減らないリボ払いにしてしまったような場合には、どこかで頑張って支払っていかなければなりません。
そのための方法として一括返済できる余力があるような場合には一括返済を、一括返済ができる余力ができないような場合には任意整理という選択肢をとることで、利息ばかり払っている状態からの脱出し、経済的な再生ができるということを把握しておきましょう。
リボ払いで任意整理を考える場合は専門家である弁護士にまずは相談することがおすすめです。