2018.09.14 2022.10.03

膨れ上がったショッピングのリボ払い。借り換えした方が良い場合は?

膨れ上がったショッピングのリボ払い。借り換えした方が良い場合は?

近年、クレジットカードを利用してショッピングをする方が非常に多くいらっしゃいます。

これらのクレジットカードの利用料金の支払い方法には、一括払いや分割払い、そしてリボ払いなどが用意されています。

これらの支払方法のうちリボ払いについては、一見便利でお得な支払方法であるかのように謳われていますが、実際は利用者を借金地獄に陥らせてしまう非常にリスクが高い支払い方法です。

知らず知らずのうちに、借金の残高が膨らんでしまい、気付けば返済ができなくなってしまうようなケースがあるのです。

この記事では、そのようなリボ払いの恐ろしさの説明や、リボ払いの残高が膨らんでしまった場合に考えられる対処法、特に、借り換えによって対応することが可能なのか、専門家に相談するメリットなどについてご説明します。

クレジットカードのリボ払いとは何か

ショッピングの「リボ払い」(「リボルビング払い」の略です。)とは、買い物の金額や利用件数にかかわらず、毎月自分で指定した一定の金額と手数料の合計額だけを支払っていくという支払い方法のことをいいます。

毎月の支払額を一定にすることができ、支払も少額であることから、家計の管理が行いやすくなるということがリボ払いの最大のメリットです。

こういった利便性に優れている面がある一方で、利息が発生する為、リボ払いを利用しすぎると、返済額が高額になってしまうことがあります。

リボ払いは、収入の範囲内で計画的に利用することが重要です。

では、なぜこういったことが起こるのでしょうか?

原因は、リボ払いに以下のような特徴があることが考えられます。

・安易に利用しがちであること
・手数料が高いこと(15%~18%が一般的です。)

・毎月支払う金額が一定であることから自分が総額で一体いくら利用しているのか、把握しにくいこと ・現在の借金の残高を把握しにくいために、借金の残高が増えていっているにもかかわらず買い物を重ねてしまう恐れがあること

・毎月の支払額が少額であることから、返済はほぼ手数料に充当されてしまい、元金がなかなか減らないこと

クレジットカード会社はお得感や負担が軽減されるかのような数字を前面に打ち出して、利用者から少しでも多くの利息収入を得ようとします。 決して、クレジットカード会社の思惑に惑わされることなく、適正に使用することが大切です。

リボ払いが膨らんでしまったら借り換えを検討する

リボ払いの残高が大きくなってしまった場合の対処法としては、次の方法が考えられます。

・ボーナス払いによるまとまった返済

・親族や知人からの援助や借入による一括返済や繰り上げ返済
しかし、大半の方がすぐにそのようなお金を準備することが難しい状態にあると思われます。

その場合に考えられる対処方法が、借り換えです。

借り換えとは、そのままの意味で、現在使用しているカードローンから、別のカードローンに乗り換えることです。

借り換え先の選択肢として挙げられるのは、銀行や消費者金融です。
一般的には、消費者金融よりも銀行の方が、金利は安い場合が多くあります。

銀行のカードローンや消費者金融などで、自分が利用しているリボ払いの手数料よりも金利が低いところに借り換えをすると、月々の返済額や総返済額を減額することができます。

ところで、カードローンには、非常にたくさんの商品があります。

カードローンの商品によって、適用されている金利やサービス内容は異なるため、利用者が得られるメリットも当然異なります。

自身が得られるメリットの違いは何かをよく検討し、自身に最適なカードローンを選択し直す必要があることに注意が必要です。

まずは、自分のリボ払いの手数料が何パーセントなのかを把握しましょう。

借り換えのメリットデメリット

カードローンの借り換えの最大のメリットは、金利の低減です。

そこで、借り換え先の選択肢として挙げられるのは、銀行と消費者金融です。
一般的には、銀行の方が、金利は安い場合が多いでしょう。

銀行のカードローンや消費者金融などで、自分が利用しているリボ払いの金利よりも金利が低いところに借り換えをすると、月々の返済額や総返済額を減額することが可能です。

例えば、A社で100万円を14.5%の利息で5年払いで借入をした場合、毎月の返済額は2万3528円であり、総返済額は141万1663円となります。

これをB社で100万円を10%の利息で5年払いで借り換えをした場合、毎月の返済額は2万1247円であり、総返済額は127万4781円となります。

利息が4.5%減額されることで、毎月の返済額は2281円減額となり、総返済額も13万6882円減額されます。

しかし、一方でデメリットが存在することも事実です。

借り換えローンの審査は、通常のキャッシングやカードローンに比べて厳しい傾向にあるといわれています。

借り換えをしようとしている以上、経済状況が苦しい可能性があると判断されてしまいがちだからです。
審査の際には、属性情報や信用情報等から総合的に判断されるため、返済の遅れといったような信用情報を傷つけることがないよう、借り換え前の返済をしっかりと行っておく必要があります。

また、金利は、限度額が高額な方が低くなる傾向にありますが、限度額を高くすると、その分借金を重ねてしまう可能性も高くなってしまいますので、借り換えをしたことによりかえって借金が増えないように注意する必要があります。
お金の管理が苦手な人の中には、借りた分のお金を使ってしまう人もいますので、この点にも十分注意しなければなりません。

ここで、さらに注意が必要なことがもう一点あります。

金利が低くなれば、当然に返済総額も少なくなるわけではありません。

残念ながら多くの方が、この落とし穴に気付かれていません。

多くの方が、毎月の返済額を減額したいという考えで、借換えを検討されます。

借り換えの際に、毎月の返済額を少なく設定してしまった場合、返済期間は借り換え前よりも長期化してしまいます。

カードローンの利息は日割り計算で算出されており、完済までの期間が長期化すれば長期化するほど、利息は高い利率に設定されてしまいます。

これが原因で、場合によっては返済総額が、借り換え前よりも高額になってしまうという可能性があることに注意が必要です。

専門家に借金減額の相談をしてみましょう

リボ払いにより借金地獄に陥ってしまい、返済が困難になってしまった場合には、いよいよ債務整理をすることを検討するべきでしょう。

債務整理には、自己破産や個人再生や任意整理など、いくつかの方法があります。

まず、リボ払いが膨らんだ場合の対処法のひとつである任意整理について、説明します。

任意整理とは、裁判所を介さずに、債権者と直接交渉して、和解時から完済時までの発生する利息を減額してもらい、原則3年間で分割弁済する方法です。

これにより、月々の返済額や返済総額を減らして負担を軽減することが可能です。
また、弁護士に債務整理を依頼すると、通常、債権者からの取立てはいったん停止します。
デメリットとして挙げられることは、7年間程度個人信用情報に事故情報が掲載されることで、新たにローンなどを組むことができなくなるという点です。
任意整理では、直接債権者と交渉をする必要がありますが、個人でうまく交渉を進めることは容易ではありませんので、専門家に依頼して代わりに交渉してもらった方がよいでしょう。
相談先の選択肢としては、司法書士と弁護士があります。
ただし、司法書士には、扱える金額に限度(140万円)がありますので、弁護士に相談するのがおすすめです。

仮に、任意整理では対応できないほどにまで借金が膨らんでしまい、毎月の収入から必要な生活費等を控除した余剰額だけでは返済ができないというような場合には、自己破産を選択します。

自己破産をすることで、存在する借金の残高を0円(免責)にしてもらうことができます。

ただし、自己破産は原則として一部を除いた財産を処分しなければなりません。

もし自身の名義で不動産を所有しているような場合には、自宅を失ってしまうことになります。

事情があって、自宅を守られたいという方には個人再生を選択します。

個人再生をすることで、自宅を残しながら、住宅ローン以外の借金は、最大10分の1まで減額してもらい、減額された借金を原則3年間で分割弁済することができます。

どの手続きを選択することが、最大限のメリットを得られるかどうかを弁護士に相談されることをおすすめします。

まとめ

リボ払いは、とても便利なものです。

しかし、利用の仕方に気を付けなければ、利用者を借金地獄に陥らせてしまう非常にリスクが高い、危険なものでもあります。
リボ払いを繰り返したことで、借金地獄に陥ってしまい、借り換えで対処することが難しい方は、債務整理を多く取り扱う大阪・難波(なんば)・堺市の弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイにご相談ください。

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