2019.10.16 2022.10.01

リボ払いは危険?メリットデメリットを解説

リボ払いは危険?メリットデメリットを解説

クレジットカード会社ではリボ払いの宣伝もよく見かけます。

利用者にとって何かしらの利便性があるから使われている支払い方法でもありますが、リボ払いは危険だとよく耳にしますね。

しかし、実際にはリボ払いの具体的な危険性や仕組みについて分かっている方も少ないはず。

今回は、リボ払いの仕組みと危険性をご説明していきたいと思います。また、リボ払いにもメリットがありますので、上手に付き合っていけば大きな危険もありません。

リボ払いの有効活用の方法も一緒にお伝えします。

そもそもリボ払いってなに?リボ払いの仕組みは?

まずはリボ払いの仕組みについて、図を用いながら説明します。

リボ払いは利用金額・件数に関わらず毎月定額で支払う方法

リボ払いの仕組みについて端的に言うと、クレジットカードでの利用金額や件数に関係なく、毎月決まった支払い額を払っていく方法です。

実際に買い物等で使ったクレジットカードの利用額は支払い残高として残り、それを月々定額で支払っていく形になります。

分割払いとの違い
このように、毎月分けて支払っていく方法と言えば、『分割払い』をイメージするかと思います。

分割払いは、クレジットカード利用時にそのつど分割回数を決めて支払いますね。ですので、その回数分支払えば、その商品の支払いは完了したことになります。

しかし、リボ払いの場合、毎月の支払い額しか決まっていません。毎月の支払い額以上に利用額が上回る事態になれば、支払い残高はいつまでも残り続けます。これがリボ払いが危険だと言われる理由の1つです。

支払い残高に対して手数料がかかる

また、毎月の支払い額とは別に手数料がかかります。リボ払いでは手数料も高くなりがちで、こちらもリボ払いが危険だと言われるゆえんです。

支払い残高×年利×その月の日数÷365=手数料

リボ払いの手数料の求め方は、上のようになります。

10万円15%×30÷365=1,232円

これを残高10万円で30日の月、年利を15%にすると、手数料は1,232円となります。月単位でみればそこまで大きな金額ではありませんが、毎月同じくらいの手数料がかかったとすれば、年間で1万円以上は手数料で取られることになります。
さらに、上記でお伝えしたように支払い残高が一向に減らないような使い方をしてしまうと、手数料も延々と払い続けることになるのです。

代表的な支払い方式は2種類

リボ払いには、支払い方法が大きく分けて2種類あります。

定額式

シンプルで分かりやすいものが定額式です。毎月決まった支払い額を設定して、手数料と合わせて支払っていきます。
残高を減らしたい時などは、支払い金額を増やす月を作ることも可能です。

残高スライド式

残高スライド式は、支払い残高が一定数を超えると支払い額も増える支払い方法です。こちらの方が、残高が増えすぎると強制的に支払い額が上がるので、残高が増えすぎる危険性を幾分か抑えられるでしょう。

リボ払いの危険性|残高が残り続けていつまでも支払い続けることも…

ここまでリボ払いの仕組みについてお伝えしました。繰り返しになる部分がありますが、仕組みを理解していただいた上で、リボ払いの危険性についてご説明していきます。

残高が分かりにくくいつまで支払い続ける

ご説明の通り、リボ払いは分割払いと違い、利用金額を何回の分割で支払うのではなく、月々定額で支払っていくことになります。

利用額が毎月の支払い額を下回れば問題ありませんが、利用額が支払い額を上回り、支払い残高がどんどん増えていってしまうと、いつまでも支払いが続くことになります。

そして、気が付いた頃には「とんでもない金額の支払い残高が残っていた!」なんてことも起こり得ます。

手数料が高いので支払いが長引けばマイナス

リボ払いは手数料が高いことも危険なポイントの1つです。リボ払いでの手数料の計算式は上記でお伝えした通りですが、その中で出てきた『年利』、これはリボ払いでは15%に設定されていることが多いです。

年利15%がどれほど高いかと言うと、消費者金融の年利と同じだと思っておいてください。

消費者金融からの借り入れには、少なからずリスクがあるという認識を持たれている方が多いでしょう。

リボ払いでは、その消費者金融からの借り入れと同等の利率が手数料に関係してきます。

リボ払いのメリットや有効活用する方法

このように、危険性も持ち合わせているリボ払いですが、全てが悪いことだけではありません。
リボ払いの問題点は、少し複雑で利用者が仕組みを分かりにくいところにあります。リボ払いの仕組みを理解して、身の丈に合った使い方をしていけば決して危険な方法ではないのです。

リボ払いのメリット

先にリボ払いのメリットをご紹介すると、このようなものがあります。

支払い額が定額なので他の支払いに影響が出にくい
支払い額が定額ですので、仮にクレジットカードを使い過ぎた翌月でも、他の支払いに影響を与える可能性を抑えることができます。

ただし、クレジットカードを使う時点で計画的な利用をすることは、言わずもがなです。
ご自身の月々のクレジット決済以外の支払いや収入、などをしっかり計算・シミュレーションして、適切な支払い額と利用限度額を決めていきましょう。

ポイントなどが貯まりやすい
リボ払いは、各クレジット会社で推していることも多く、ポイント倍増などのキャンペーンの優遇を受けやすいです。

キャンペーン目的でリボ払いの仕組みも良く分からずに利用してしまうことは、手数料などで損をしてしまう危険がありますが、反対にしっかり身の丈に合った使い方ができる方であれば、キャンペーン等でお得に使えることもあるでしょう。

リボ払いと上手に付き合うコツ

最後に、それでもリボ払いをしたいという方に、リボ払いを上手に使うポイントをお伝えします。

ご利用は計画的に
まずは、上でも触れたように、身の丈に合った使い方を計画的に行っていきましょう。

「月々の支払い額が低いから」と、安易に支払い額を決めてはいけません。「その額でしっかり支払い終わるのか?」「反対に他の支払い支障はないのか?」をしっかり考えて、バランスが良い支払い額を設定しましょう。

また、下でご紹介するように残高もきちんとチェックをしながら、残高が増えすぎた時には、リボ払いをストップさせる自制心も必要です。

残高はしっかり把握する
毎月、利用明細書が送られてきますので、しっかり目を通して支払い残高や手数料をきちんと確認するようにしましょう。

「毎月の支払い額は変わらないから」と、特に利用明細を気にせずリボ払いを続けることで、気が付いた時には「支払い残高が数十万円にもなっていた」なんてことが起こり得ます。

まとめ

今回は、リボ払いの仕組みや危険性についてご紹介しました。
毎月定額で支払うリボ払いは、クレジットカードを多く使った翌月でも支払い金額は一定なところは魅力的です。

しかし、そのことに味を占めて無計画にリボ払いをし続けると、支払い残高がどんどん増えいき、支払いが間に合わないて事態が起こり得ます。

リボ払い事態が悪いものではありませんが、しっかり計画を立てて、きちんと払いきれる支払い額と利用額の範囲内で使っていきましょう。

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