2020.01.09 2022.10.03

自己破産後は、クレジットカードやデビットカードは作れない?家族カードは?

自己破産後は、クレジットカードやデビットカードは作れない?家族カードは?

自己破産をすることで、信用情報に事故情報が登録されます(いわゆるブラックリストの掲載です)。

クレジット決済では、先にクレジットカード会社に代金を立替えてもらって後から支払う方法になりますので、信用情報に問題があると、クレジットカードが使えなくなりますし、新規で作ることもできなくなります。

今回は、破産することでクレジットカードが作れなくなる理由や作れない期間、クレジットカードが使えない間の代わりとなる方法をご紹介します。

破産後はクレジットカードが作れない

冒頭でもお伝えしたように、自己破産をすると新規のクレジットカードは作れませんし、今まで使っていたクレジットカードも使えなくなってしまいます。

まずは、作れない理由と期間についてご説明します。

クレジットカードが作れない理由

お伝えの通り、自己破産をすることによって信用情報に事故情報として載ってしまいます。クレジットカードを作る際に審査が行われますが、各金融機関は信用情報も確認しますので、事故情報があれば新規で作成できない理由となります。

ちなみに、信用情報機関には複数の種類がありますが、クレジットカード会社は全ての信用情報を確認するため、「事故情報が載っていない加盟会社からは作れる」などといったことはありません。

クレジットカードが作れない期間

クレジットカードは信用情報の事故情報が消えるまで作ることができません。信用情報機関によって違いはありますが、5~10年間クレジットカードを作ることができなくなります。

信用情報機関名 加盟する主な金融機関 掲載期間
CIC 信販(クレジット)会社 5年
JICC 消費者金融 5年
KSC 銀行 10年

事故情報の掲載期間を短くするような裏技はありませんので、最低でも5年間は作れないことになります。

他の債務整理でも同様にクレジットカードが作れない

他の債務整理には、個人再生任意整理がありますが、これらいずれも信用情報に事故情報として掲載されますので、同じくクレジットカードが作れない状況になります。

一方、過去に完済している『過払い金請求ではブラックリストに載らないためクレジットカードを作ることができます。また、過払い金請求によって債務がゼロになった場合も同様です。

債務整理後(自己破産・個人再生・任意整理)のクレジットカードに代わる、決済方法

クレジット決済以外にも様々な決済方法がありますので、「クレジットカードが無いとどうしようもない状況」に陥ることはほぼ無いのですが、インターネットでの決済やクレジット決済が主流の外国での決済など、クレジットカードが無いことで不便に感じるシーンは多々あります。

こちらでは、クレジットカードに代わる決済方法をいくつかご紹介します。審査が無いので自己破産後にも作れて、クレジット決済と同じような働きをしてくれますので、利用できそうなものを検討してみてください。

デビットカード|口座引き落としの決済方法~債務整理中でもデビットカードは作れます。~

デビットカードは、銀行口座にある残高から決済代金が引かれる方法です。残高に応じるので、カードを作るにあたって審査の必要はありませんが、残高が無い時には利用もできません。

対応する銀行口座の開設が必要になりますが、全国にある大手の銀行であればたいていデビットカードも作れますので、お持ちの銀行口座の銀行でそのまま作ると簡単です。

デビットカードはほとんどのブランドが『VISA』となっており、VISA加盟店であればクレジットカードと同様に決済をすることができます。ちなみにVISAは世界シェア率ナンバーワンですので、ほとんどの場合で使えるかと思います。

プリペイドカード|チャージ金を使う決済方法

プリペイドカードは、あらかじめカードに現金をチャージ(入金)しておき、チャージした額以内の代金をカード決済できるものです。

プリペイドカードが対応するブランドには『VISA』『JCB』『マスターカード』がありますので、こちらもデビットカードと同様にほとんどのシーンで利用が可能になるでしょう。

家族カード|家族を主契約者にしたクレジット決済

ご家族の信用情報に問題がない場合、家族をクレジットカードの主契約者として家族カードを利用することも可能です。

請求は一括で主契約者のご家族にされ、あなたがクレジットカードを使った内容や金額も把握されてしまいます。しかし、それ以外は自分でクレジットカードを契約している時と同じように利用できます。

借金にお困りの方は,債務整理を取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士に

自己破産をすると信用情報に事故情報が掲載されてしまい、今後5~10年間新しくクレジットカードを作ることができなくなります。

クレジットカードが作れないことは生活を送る上で多少不便になります。しかし、今回お伝えした『デビットカード』や『プリペイドカード』を代用すれば、ほとんどのケースで問題ありません。

どちらも口座残高やチャージ残高分しか使えませんので、借金ではありません。クレジットカードが作れるまで5~10年とそれなりの期間はかかりますが、それまでの良いリハビリとして、手元にあるお金でしっかりやり繰りできるようにしていきましょう!

債務整理を多く取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイにご相談ください。

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