2018.07.05 2022.10.01

パチンコで作った借金の返済方法(金額別)

パチンコで作った借金の返済方法(金額別)

パチンコにハマってしまって借金をしてしまった場合,どのように返済していけばいいのでしょうか。
借金の返済方法は,借金総額によって様々です。場合によっては,合法的に借金の返済額を減らす方法をとることも考えられます。
ここでは,借金の金額ごとに,パチンコで作ってしまった借金の返済方法をご紹介していきます。

100万円以下の借金の場合

パチンコをやめて支出を減らし返済に充てる
借金の総額が100万円以下というと,借金問題の中では高額な額とは言えないレベルです。
ですから,パチンコをやめて,借金をこれ以上増やすことなく,これまでパチンコに費やしていたお金を返済に充てていくことで,早ければ1年程度で完済することも可能です。
ただし,まだ借金の額は多くないと考えて油断し,さらに借金を重ねて元本が大きくなってしまうと,手が付けられない状態に進んでいってしまうこともあります。
そのため,この程度のレベルの借金の状態で,何とかパチンコ依存から抜け出し,借金を減らしていくことが大事です。

繰り上げ返済

借金の返済に回せるお金を増やして,積極的に繰り上げ返済をしましょう。
繰り上げ返済をして元本を減らしていくことが,借金を早く返済する近道となります。

200万円~300万円の借金の場合

おまとめローンの利用

「おまとめローン」とは,複数の借金がある場合に,金利の低い金融会社1社(銀行など)から借りたお金ですべて返済してしまい,返済先を1社にまとめることをいいます。
これを利用すると,金利が安くなって月々の返済も軽減され,負担が減ります。
借金が200万円を超えてくると,利息の負担が大きくなってきますので,毎月返済をしていてもなかなか借金の総額が減らずに苦しむということが起きてきます。
そのため,借金が100万円以下のような場合よりもさらに,利息に対する対策が必要かつ重要となってきます。
そこで,金利を減らして月々の負担を減らすことができるおまとめローンの利用が有効な手段となるのです。
おまとめローンのいいところは,信用情報に事故情報が登録されない(ブラックリストにのらない)ことです。

任意整理

おまとめローンの審査に通らない,または,おまとめローンを利用したとしても借金の返済が難しいというような場合には,「任意整理」を検討します。
「任意整理」とは,債権者との交渉を経て,借金の額を減らしたり,支払い方法を変更したりして借金を整理することをいいます。
債権者との直接の交渉が必要となりますので,通常,専門家である弁護士に依頼した方がよいでしょう。
任意整理では,債権者との間で,利息や遅延損害金をカットしてもらい,その減らした借金を3年~5年程度で返済していくという内容の和解をすることが多いです。
おまとめローンの場合は,利息は軽減されたとしても0にはなりませんので,任意整理の方が,月々の負担額はさらに減ることになるでしょう。
任意整理のデメリットは,ブラックリストに載り,新たな借り入れが5年程度できなくなるということです。
しかし,新たな借り入れができなくなってしまうことで,またパチンコをして借金を繰り返してしまうというリスクを避けることができますので,考え方によっては,この点は,メリットになるかもしれません。

400万円以上の借金の場合

借金がこれくらいになると,パチンコをやめるということだけで完済できる人も少なくなってくると思われます。
そこで,考えられる方法が,債務整理の中でも裁判所を通す手続きである「個人再生」や「自己破産」です。

任意整理

借金が400万円を超えてくると,任意整理によって借金を減額し支払い期間を延長するなどしたとしても,月々の負担は,結構な金額になってきます。
任意整理では,多くの場合3年間,長くても5年間程度で完済しなければなりません。
そのため,総額400万円を返済するとした場合の月々の負担は,どれほど少なくても6万円は超えることが多いといえるでしょう。
したがって,パチンコをやめて収支を見直すことによって,返済できる人は,任意整理の利用を検討できますが,それが難しい場合には,別の債務整理を選択すべきということになります。

個人再生

裁判所を通す債務整理の1つに,個人再生があります。個人再生では,借金の額を大幅に減額し,それを原則3年間で返済していくことになります。
例えば,借金が400万円の場合,個人再生によって100万円まで減額されますので,月々の返済額は,3万円弱となります。
個人再生では,借金の理由がパチンコであることは何ら問題にはなりません。
ただし,ブラックリストには載ることになります。

自己破産

自己破産では,免責許可を受けることができれば,借金は0となります。
借金の返済をしなくてよくなりますので,借金問題の抜本的な解決になります。
ただし,価値のある財産がある場合にはこれを借金の返済にあてなければならないので,マイホームなどの財産は手放すことになりますので,注意が必要です。
また,自己破産では,借金の理由を問われることになります。
パチンコが原因の場合には,裁判官の判断によっては,免責許可がおりないケースもあり得ます。

まとめ

このように,それぞれの状況によって返済方法はさまざまです。
金額という切り口だけでなく,個人の状況によっても最適な返済方法が大きく異なってきますが,自分での判断は容易ではありませんので,まずは借金問題の専門家である弁護士に相談をしてみましょう。

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