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パラリーガル求人では「固定残業代」に注意!給与の見方と働き方のリアルを徹底解説

2025.11.26 パラリーガル・法律事務員向け 若手・第2新卒の方向け

固定残業代がついているパラリーガルが仕事に悩んでいる様子の写真

1. パラリーガルの固定残業代とは?

固定残業代とは、あらかじめ「〇時間分の残業をしたものとみなして」給与に含める制度のことです。

例えば、「月給22万5000円(固定残業代として3万円を含む。固定残業代は月20時間分)

と記載されているような場合には、基本給は19万5000円で、残業を20時間した分が既に含まれていることになります。

つまり、皆さんがパラリーガルとして、その月に20時間残業したとしても、残業代が別途支払われることはありません。なぜなら、既に20時間分の残業代を含めた分を支払っていることになるからです。

また、皆さんにおかれては、時給単価を計算しておくことも非常に大切です。

ざっくりな話ではありますが、基本給部分を月の所定労働時間が160時間であることが多いので、この160時間で割ると時給単価が算出されます。

仮に先ほどの例で、算出すると、19万5000円÷160時間=時給1218円となります。

現在の大阪の最低賃金は時給1177円( 2025年10月16日~)ですから、最低賃金よりわずかに41円高い程度ということになります。

このように時給計算していただくこともとても大切です。そうすれば、最低賃金とどの程度差があるかについてはご理解いただけるはずです。

これは、皆さんがパラリーガルとして働くうえで、よく注意した方が良い項目となります。

ところで、この固定残業代は、会社によって「職務手当」「業務手当」「職能手当」「役職手当」と表記されることもあります。

これらの「手当」は、固定残業代を意味する場合もあれば、そうではない場合もあります。

どのように区別をするかというと、固定残業代である場合には、「職務手当」は「月20時間分の固定残業代として支給する」というように記載がされています

このような固定残業代があると、一見すると求人票の給与が高く見えることもあって、誤解を生んでしまうことがあります。

しかし、制度の仕組みを理解していないと、
“実際の働き方”や“自分の生活との相性”に大きなズレが生じる可能性があります。

ちなみに、ロイヤーズハイの以下のパラリーガル求人では、皆さんに分かりやすくするために固定残業代をつけておりません。

つまり、基本給部分が22万円となっておりますので、残業をすれば1分単位で別途残業代が付きますし、時給単価についても計算しておくと、22万円÷160時間=時給1375円となります。

2. パラリーガル求人で固定残業代が設定されている理由

最近のパラリーガル求人では、固定残業代込みの給与表示が設定されていることがあります。
その背景には、次のような理由が考えられます。

  1. 見かけ上の年収を高く表示しやすく、採用の上で事実上有利になる
  2. 残業時間を確保している前提の働き方になっている
  3. 事務所側が「業務量の多さ」を制度で吸収したい意図がある
  4. 法律事務所の中には大量案件処理型の運営をしているところもある

固定残業代を採用している=悪い、というわけではありません。

しかし、求職者側が制度を理解しないまま応募するとなると、ご自身の意図とはギャップが

生じる可能性がありますので、慎重に判断することをお勧めいたします。

3. 固定残業代付き求人で必ず確認すべき5つのポイント

固定残業代は「仕組みを理解しているかどうか」で、
あなたの働き方の満足度が大きく変わります。以下は絶対に確認すべき項目です。

3-1. 基本給はいくらか?

固定残業代込みの求人では、基本給が低く設定されているケースが多くあります。
基本給は将来の昇給・賞与・産休・育休などにも影響するため、最も重要な指標です。

3-2. 何時間分の固定残業代なのか?

固定残業代は一般的に 月20〜40時間分 に設定されていることが多いです。
「40時間分込み」と書いてある場合、
実際に残業が40時間未満であっても、給与は変わりません。

3-3. 実際の残業時間は何時間なのか?

「固定残業代=残業が発生しなくても支払われる」わけではなく、
実態としては
“その時間分は残業が発生する前提で業務量が設定されている”
こともあります。

3-4. 昇給の際に、どの部分が上がるのか?

固定残業代がそのまま据え置かれるケースもあり、
結果として基本給が上がりにくい仕組みになっていることがあります。

3-5. 実際の働き方は「仕事量と休息のバランス」が取れているか?

固定残業代の制度面だけでなく、
働く現場がどのように業務配分を管理しているかが最も重要です。

4. 固定残業代のある職場と、残業の少ない職場の働き方の違い

ここからは、固定残業代の制度そのものではなく、
実務上の「働き方の傾向」として比較します。

もちろん、一般的な傾向をお伝えしたものなので事務所によって異なります。

そのため、ご自身が応募される事務所の「転職サイトの口コミ」などをよくご覧いただいたり、直接、応募される事務所の人事担当者や面接担当者に質問していただくのがよいとは思います。

4-1. 固定残業代がある職場の傾向

  1. 案件数を大量処理することで収益を出すモデルが多い
  2. 月20〜40時間の残業を前提として業務が組まれやすい
  3. 一人あたりの業務量が多く、スピード優先になることも
  4. 精神的負担が大きくなるケースもある

4-2. 残業がほぼ発生しない職場の傾向

  1. 案件の受任数をコントロールし、品質を重視している
  2. パラリーガルの許容量を把握する仕組みがある
  3. 業務マニュアルや教育体制が整備されている
  4. 心に余裕を持って働けるため、ミスが少なくなる
  5. 結果として定着率が高くなり、安心して働ける


制度の違いではなく、事務所の業務管理の質が働き方を決めます

5. ロイハイが固定残業代制度を採用していない理由

ここではあくまで「事務所の方針」として、透明性を持って説明できます。

5-1. パラリーガルの実残業が月20時間以内を目指しているから

ロイハイでは、パラリーガルの残業は月0〜20時間以内を目指しています。
そのため、残業を前提とした給与体系にする必要がありません。

残業をした場合には、1分単位で残業代をお支払いしております。

5-2. 給与体系の透明性を大切にしているから

当事務所では、
「基本給はいくら」「残業代は発生した分だけ」
というシンプルで分かりやすい制度を採用しています。

求職者の方に、出来る限り誤解を与えたくはないと考えております。

5-3. 固定残業代は長時間残業の温床になる傾向にあると考えているため

そもそも、その会社が残業が少ないのであれば、わざわざ固定残業代を設定して予め残業代を支払う必要はありません。

仮に、固定残業代分を上乗せして支払っていながら、その固定残業時間分よりも早く帰宅されてしまったら、その分会社は損をすることになりますよね。

そのため、会社側としては、その分損をしないために、固定残業代分は、最低でも残業して働いてほしい、と考えるのが本音だと思います。

ですから、固定残業代を付けている=長時間残業の温床になりやすい傾向にある、と考えております。

5-4. 生活と心の安定を最優先に考えているから

固定残業代で高く見せるより、
“負担の少ない働き方×着実な昇給” の方が、
多くの方にとって長期的に幸せに働けると考えています。

5-5. ごく一部、紹介エージェント経由の応募者に限り例外があります

経験者パラリーガルの方で、
その方が最低限確保したい年収がある場合があって、前職の年収を直ちに下げられない事情(例えば、生活レベルを直ちに下げられない等)がある場合に限り、エージェントから固定残業代について十分に説明をしていただいたうえで、固定残業代を設定することがあります。

これは、その経験パラリーガルの方が最低限確保したい年収を希望し、かつ「紹介エージェント」という人材に関するプロから、固定残業代に関する説明を十分受けているため、その方にとって不都合がないと考えられるためです。

とはいえ、これは極めて限定的な例外措置であり、
当事務所は「固定残業代そのものに慎重な姿勢」を貫いています。

その理由は、固定残業代という仕組みそれ自体が、長時間残業を誘発させやすい制度であるためです。

6. 求人を比較するときのチェックリスト

この記事の最後に、読者がすぐ使えるチェックリストを掲載します。

  1. 基本給はいくら?
  2. 固定残業代は何時間分?
  3. 実際の残業時間は?
  4. 昇給は「基本給」が伸びる設計になっている?
  5. 業務量は適切にコントロールされている?
  6. 生活のリズムに無理がない働き方か?

この6つを確認すれば、
あなたに合った事務所を確実に選べます。

7.大阪で未経験からパラリーガル求人へ応募したい方へ

法律事務所ロイヤーズハイは、大阪難波に本社を構え、
大阪府内に4拠点を展開する 大阪発・大阪密着の法律事務所 です。

私たちは、未経験の方が無理なく成長し、
長期的にキャリアを築いていけるように、
教育体制・業務マニュアル・OJT・フォロー制度を整えています。

パラリーガルは「経験者しかできない仕事」と誤解されがちですが、
実際には 正しい育成環境があれば未経験から十分に活躍できる専門職 です。

ロイヤーズハイでは、
透明性のある給与制度(固定残業代なし・残業は1分単位)、
業務量をコントロールするよう目指し、
安心して働ける労働環境づくりに力を入れています。

法律事務の仕事に興味があり、
未経験から大阪でパラリーガルとして働きたい方 は、
是非、こちらの求人ページからご応募くださいませ。

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