いきつけの居酒屋(代表弁護士 田中今日太)
さて、みなさんこんにちは。
弁護士の田中です。
さて、本日は、私がよく行く居酒屋の話をしたいと思います。
私は「一人食べ」(※酒を飲まないので一人飲みではありません。)、が好きです。
ほぼすべての居酒屋、飲食店には一人で入れます。
一人焼肉も余裕です(と言っても、最近は肉がしんどくなってきたので、まず行きませんが)。
美味しいものは好きです。ただ、豪華だったり華美である必要はなく、コスパ重視です。
店が綺麗であれば越したことはありませんが、そういう店の場合、大体「店の空間代」「雰囲気代」がプラスされるので、値段が高くなります。
ですので、私は、どちらかというと雑多な感じの居酒屋が好みで、少々店が古かったり、汚かったりしても、値段の安さや店の雰囲気の良さを取ります。
寂しくて居酒屋に行くわけではないので、誰とのコミュニケーションも不要です。
とはいえ、気持ち良い空間の方が良いので、無愛想な店よりは、接客態度や雰囲気の良い店を選びます。
旅行などの普段行きなれなかったり、初めて行く土地では多少下調べをして、店を探します。
ただ、普段の生活圏内では、適当に見つけた店に入ることが大半で、ほぼ下調べしません。
どんな店でも一人で入れるので、パッと見て入ります。
そうすると、時に、「宝物」のような店を発見することがあります。
皆さんもご存じだと思いますが、「常連」がつく店は良い店です。
常連客がつくということは、その店には何かしらの魅力があります。
料金なのか、接客態度なのか、味なのか、そのいずれかなのか。
そして、えてして常連客がつく店は、あえて広告宣伝をする必要がありません。
というより、小規模な飲食店の場合、広告宣伝にかけるお金がありません。
広告宣伝をしないので、食べログや各種の飲食サイトにはほとんど挙がってこないし、掲載されていても目立ちません。
小規模な飲食店は、広告宣伝にお金をかけるなら、素材にお金をかけようとするか、料金を安くしようとします。
そのようにして、客に味や料金の点でメリットを感じてもらうのです。
このような理由から、私は、食べログに載っていなかったり、評価が低くても、とりあえず実際に自分で入ってみて確かめるようにしています。
そして、常連客がついているかどうか、実際に味がよいかどうかを確認します。
味が格別美味しいわけではないのに常連客がいる場合は、店主・店員の接客が異常に良くて、人生相談、悩み相談をしているようなケースもあります。
ただ、私の場合は、人間関係を求めて居酒屋に行っているわけではないので、純粋に美味しいかどうか、料金がリーゾナブルかどうかを見に行きます。
そのようにして、私は今回のお店を見つけました。
カウンターのみで、入れるのは10人程度のこじんまりとした居酒屋です。
店主は、もと職人の方らしく、気さくな方です。
ママもとても気遣ってくれる優しい方です。
店の名前は言いません(笑)理由は察してください。
このお店の魅力は、何より美味しくて、安いことです。
小鉢が3つ10種類以上のメニューの中から選べた上で、お酒を1杯頼めます。
それで1000円弱です。
小鉢はどれを頼んでも美味しく、3つもあるので、相応のボリュームになります。
本当にお酒を目的に来ている人は、食事はこれだけでも足りるかもしれません。
ところで、私は、なすの煮びたし、牛すじ煮込み、白子ポン酢OR山芋の短冊の3つを頼むことが多いです。
全部酒飲みのメニューですが、私は酒は飲みません(笑)
品切れのときは、別の物を適当に頼みます。
どれを頼んでも非常に美味しいです。
ところで、私はお酒を飲まないので、ソフトドリンクを頼むことになります。
ウーロン茶を頼むと、お店の方が私に気を遣ってくれて、「ウーロン茶なら2杯頼んでいいよ」と言ってくれてからは、
私は、小鉢3つ、+ウーロン茶2杯、で1000円弱、ということになっています。
本当に感謝の念に堪えません。
なので、店の方や常連客の方からは私は「ウーロン茶のにーちゃん」と認知されています。
皆さんその店ではボトルキープなどして、お酒を吞まれています。
というか、私以外でお酒以外を注文しているのを見たことがありません(笑)
ですので、なぜかウーロン茶で乾杯している私を見ると、珍しく映ると思います。
そのお店のお客さんの年齢層は、50~60代の方が中心で、40代の方でも少ない印象です。
ですので、30代後半の私は相対的に若く見えることになり、「にーちゃん」と呼ばれています。
また、私服で来られている方が多いのですが、私は仕事帰りに寄るのでワイシャツか、ワイシャツでないにしても比較的パリッとした服装です。
さらに、皆さんが談笑しているのに対し、
私は、どの飲食店でも、Bluetoothの骨伝導イヤホンで何かを聞きつつ、タブレットなどで調べものをしたり読書をしながら、食事を楽しんでいます。
ときに、普通に本で読書していることもあります。
この店でも例外ではありません。
・・・・ここまで読んでこられてお判りでしょうか?
私が「バリバリ浮いている」ことを(笑)
しかし、私が行くと、いつも店主やママは、「よく来たね、にーちゃん」「いつものでいいかい?」といって、快くウーロン茶を出してくれます。
久しぶりに行くと、「にーちゃん、久しぶり」「今日は●●があるから、特別につけとくわ」などと言ってサービスしてくれたりもします。
常連客の皆さんも、譲り合いの精神があって、私が一人で行ったときに満席だったりすると、「俺もう会計にするから出るわ」と言って、席を譲ってくれたりします。
また、常連客の方は、適度なタイミングで話しかけてくださり、決して無理に話しかけてくるようなこともありません。
むしろ、メニューに迷っていると、「これ美味しいよ」と勧めてくれることもあります。
店の方も常連客の方も、私が何をしているのかなど余計な詮索は一切しません。その場その場の付き合いです。
皆さん、それぞれの客にはそれぞれのペースやそれぞれの店の楽しみ方があることを理解していて、他の客に必要以上の干渉をするべきではないことを理解されているからです。
私はついついこの店のファンになってしまい、ここ数年適度に通い続けています。
私は、この店のことが好きで感謝しかありません。
ですので、初めのウーロン茶を注文するときには「いつもありがとうございます。」と言い、帰るときには「今日も美味しかったです。ご馳走様でした」と言って帰るようにしています。
とはいえ、私は酒も頼まないような客なので、長居はせず1時間ぐらいでぱっと食べてぱっと会計して帰るようにしています。
仕事の都合にもよるのですが、月1~2回ぐらいの頻度では通い、多いときは週1ぐらいの頻度になります。
行くのは、おでんを食べたいというのが気持ちがきっかけになることが多いので、冬の時期が多くなります。
私は、さっきの3つの小鉢をマストで頼んだうえで、その日の気分ですが、イカの造り、他適当に1品、おでん数品、各種おにぎり、などを頼みます。
イカを頼むと、店主が「今日のイカはバリバリやで!(※多分「めっちゃ旨いで」の意)」と言ってくれて気持ちを盛り上げてくれたりします。
どれも非常に美味しく、お腹も一杯になります。
そして、会計になると、大体3000円に行かないぐらいの金額で収まります。
ところで、私は、結構な頻度で通いだすと、徐々に太っていきますので、身体が重くなったと感じたら、そこから通うのを控えるようになります。
つまり、
久しぶりに行く→やっぱ美味しい、また行こう→月2ぐらいの頻度になる→やっぱ旨い→毎週になる→太る→行くのを控える→仕事もたまたま忙しくなる
→数か月から半年以上行かなくなる→冬がくる→おでん食べたいなあ→久しぶりに行く
となります。
ですので、お店の方や常連客の方からすれば、私が急にふらっと来て、しばらく通い倒し、また来なくなるので、不思議に思っているかもしれません。
しかし、内情はこうした理由です。
お店の方や常連客の方は、まさか私がこんなブログを書いているとは夢にも思っていないでしょうし、私がどこの誰かも知らないので、発見されることもないでしょう。
今年も太ってきたので、この店に行くのは次の秋冬シーズンかもしれません。
こうして、私が久しぶりに行ったときに、店主が「にーちゃん久しぶり」と言ってくれるのが今から楽しみです。
いずれは、子供がもう少し大きくなったら一緒にここで食べるのが、私のささやかな夢の一つです。
・・・・・・・・・
いかがでしょうか。
非常に魅力的なお店ではないでしょうか?
こうしたお店を発見できたこと、こうしたお店が近くにあること、そこに通えることは本当に幸せなことです。
もし、こうした店が自分の近くにないなら、探してみてはいかがでしょうか?
ところで,幸せを感じるのに、豪華である必要も、華美である必要もありません。
大切なのは、自分自身の心の在り方だけです。
心が不安心配でいっぱいになっていたり、欲望にあふれていてあれも足りない、これも足りないと思っていると、
どれほど豪華なものを食べても、華美なものに囲まれても幸せを感じることはできません。
もし、この私の話が心に響かないなら、少し自分の心と向き合ってみましょう。
心の在り方は、いつでも今からでも変えることができます。
皆さんが一つでも幸せになれるようお祈りしております。