2020.01.12 2022.10.03

消費者金融の借金を債務整理(任意整理)後、ブラックリストから何年で消える?

消費者金融の借金を債務整理(任意整理)後、ブラックリストから何年で消える?

債務整理をすることで、ブラックリスト(正確には信用情報の事故情報)に掲載されてしまいます。債務整理でのブラックリストの掲載期間は、5~10年です。

今回は、債務整理によるブラックリストの掲載期間やブラックリストの間に気を付けることをご紹介します。

債務整理によるブラックリストはいつ消える?

冒頭でもお伝えしたように、債務整理でのブラックリストの掲載期間は5~10年です。具体的には、信用情報機関や債務整理の方法によって掲載期間が違いますが、多くが5年間となっていますので、5年を目安に考えていただければと思います。

以下では、代表的な信用情報機関とブラックリストの掲載期間についてご説明します。

JICC|5年

JICC(株式会社日本信用情報機構)は、消費者金融が多く加盟する信用情報機関です。任意整理・個人再生・自己破産、いずれの債務整理でも5年間ブラックリストへ掲載されます。

  • 任意整理=5年
  • 個人再生=5年
  • 自己破産=5年

CIC|5年

CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、主に信販会社(クレジット会社)が加盟する信用情報機関です。

自己破産では5年間ブラックリストに乗りますが、個人再生と任意整理に関しては、情報が載らないとの回答がされていました。ただし、任意整理において保証会社から代位弁済が行われたり、支払い遅れが続いているようでしたら、5年間の事故情報が掲載されます。

  • 任意整理=掲載なし
  • 個人再生=掲載なし
  • 自己破産=5年

また、信販会社や消費者金融では、上のJICCと一緒に加盟している会社が多いので、CICで事故情報が載らなかったとしても、JICCには載っていて結局ブラックリスト入りしていることは多いです。

KSC|5~10年

KSC(全国銀行個人信用情報センター)は、銀行系の金融機関が主に加盟する信用情報機関です。

個人再生、自己破産共に10年間と長い間ブラックリストに載ることとなります。任意整理については、登録区分はありませんが、保証会社から代位弁済が行われた場合に5年間の事故情報が載ります。

  • 任意整理=掲載なし
  • 個人再生=10年
  • 自己破産=10年

ブラックリストによる影響

すでにご存知の方も多いでしょうが、ブラックリストに載ることで影響してくる3つのことを簡単にご紹介します。

新たな借り入れができない

貸し付けを行う金融機関は、審査として必ず信用情報機関を確認しますので、ブラックリストに載っている方は新たな借り入れができません。

クレジットカードが作れない・使えない

クレジットカードは、先にクレジット会社に代金を立て替えてもらって、後から利用者が支払う形になります。いわゆる借金ですので、ブラックリストに載っている方は、審査から落とされてしまいます。

ローンが組めない

ローンも先に代金を立て替えてもらい分割で支払う借金ですから、こちらもブラックリストに載っている方が利用することはできません。

ブラックリスト期間中の注意点と代わりの方法

債務整理によってブラックリストに載る期間は5~10年あることがお分かりいただけたかと思います。

この間に何かしらの不便を感じるシーンが何度か出てくることがあるかと思います。ブラックリストに載っている間は、以下のことには特に注意して過ごして下さい。

闇金からの借り入れは絶対NG

ブラックリストに載ることで、金融機関からの借り入れができなくなります。ただ、どうしてもお金が必要になる場面が出てくるかもしれません。そのような場合でも、絶対に闇金に手を出さないでください。

特に個人再生か自己破産をされた方の場合、債務整理をしたことが官報(国が発行する新聞のようなもの)に名前が載ります。官報を見た闇金業者が「ブラックリストでも借りられますよ」と甘い誘惑をしてくるかもしれません。

一度借りてしまえば最後。法外な金利で借金はどんどん膨らみ、余計に状況は悪化します。絶対に関わらないようにしましょう。

新しい借金は諦めるしかない
ブラックリストに載っている間は、基本的に借金はできないと諦めるしかありません。国の制度や助成金などが使えないかを探してみてください。

それでもどうしてもお金が必要な場合には、親族などの親しい人から借りる方法があります。ただ、万が一返せないようなことがあれば、あなたは大切な人との関係を失ってしまうことになります。

しっかり考えた上で、これ以上はどうにもならない場合にのみ検討してください。

クレジットカードは他のカードで代用可能

ブラックリストに載ることでクレジットカードが使えなくなります。クレジットカードが使えないことで不便な場面が出てきますが、他に代用できるカードがいくつかあります。

『デビットカード』は、銀行口座の残高から料金を支払います。ほとんどが『VISA』に対応しているので、クレジットカードとほぼ同じ使い方ができるでしょう。

また、『プリペイドカード』も利用する金額をあらかじめチャージしておき、チャージ残高の中から使っていきます。

このように、クレジットカードの代わりになるカードはありますので、クレジットカードに関してはそこまで心配する必要はありません。

借金にお困りの方は,債務整理を取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士に

債務整理をすることで、5~10年間ブラックリストに載ってしまいます。ブラックリストに載っている間は、金融機関から新たな借り入れはできませんし、クレジットカードを作ることもできません。

ブラックリスト掲載中の借金については、今あるお金でしっかりやり繰りするためのリハビリ期間だと思ってください。決して闇金には手を出さないようにしましょう。

また、クレジットカードには代わりになるカードがありますので、そこまで生活に影響も大きくないと言えます。

大事なことは、債務整理をした後に経済状況をプラスに転じていくことです。同じような失敗を繰り返さないように、自分のお金のやり繰りを見直す期間だと受け止めましょう。

借金問題でお困りの方は、債務整理を多く取り扱う大阪市・難波(なんば)・堺市の弁護士法人法律事務所ロイヤーズ・ハイにご相談ください。

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