未払いの残業代を会社に請求する場合、弁護士に交渉や法的手続きなどを依頼するのが一般的です。
しかし、弁護士の全員が残業代請求を得意としているとは限らないため、依頼先を選ぶときは本当に信頼できる方を見つけることが大切です。
残業代請求では弁護士の選び方も重要に
過払い金請求バブルが去った後、弁護士業界では「今度は未払い残業代バブルが来る」といわれるようになりました。
残業代をもらうことは時間外労働をしている労働者にとっては当然の権利であり、サービス残業はそもそも違法です。
裁判になれば、労働者側が有利に扱われ、未払いの残業代請求が認められる可能性も高いといわれています。
こうした背景事情から未払い残業代の請求訴訟は「勝てる見込みが高い訴訟」とされ、結果的に多数の弁護士が未払い残業代請求に参入する事態となりました。
なかには、これまで労働事件をあまり手がけてこなかった弁護士が新規参入しているケースもあるため、依頼者側としては信頼できる弁護士をきちんと見極める必要があります。
依頼してはいけない弁護士の特徴
それでは、未払い残業代の請求を検討する際、依頼してはいけない弁護士にはどのような特徴があるのでしょうか。
依頼者の利益を考えていない
弁護士の中には自己の利益を優先し、依頼人に本当にためになるような提案をしてくれない人もいます。
未払いの残業代を支払ってもらえたものの、弁護士報酬でほとんど消えてしまったというのでは意味がありません。
依頼人の話を親身になって聞き、依頼人にとってベストな提案をしてくれるような弁護士を探すべきです。
能力や経験が不足している
労働問題の実績が乏しい弁護士にも注意が必要です。
弁護士によって得意な分野は異なります。
弁護士の実績や経歴、扱ってきた事件例などをチェックし、労働問題に詳しい弁護士に依頼しましょう。
丁寧に説明してくれない
難しい法律問題をわかりやすく解説してくれ、料金体系についても丁寧に説明をしてくれる弁護士は、良い弁護士である可能性が高いといえます。
逆に、依頼人に対しての説明が不十分な弁護士は避けるべきです。
残業代請求は頼れる弁護士に相談を
残業代請求を始めとする労働問題は、弁護士の専門性が問われやすい分野です。
さらに、会社との交渉力も求められるため、知識と経験のある頼れる弁護士を探すべきといえます。
未払いの残業代をきちんと払ってもらうためには、法律のプロである弁護士のサポートが不可欠。
最初の法律相談で相性を見極めつつ、信頼できる弁護士を探すことをおすすめします。